法人間で開店祝や不祝儀に胡蝶蘭を贈る際に知っておきたい知識
- 登録
- 2021/09/01
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■法人間で胡蝶蘭を贈る機会や目的
法人間では意外なほどにお花を贈る機会が多いものです。
その際に選ばれる代表的なお花が、胡蝶蘭の鉢植えです。
胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、開業祝や開店祝、ビルの竣工祝をはじめ、就任祝や定年退職祝、社長の誕生祝などお祝い事のフラワーギフトとして選ばれています。
一方、白くて上品な出で立ちから、お悔やみの花としても使われることが少なくありません。
社葬をはじめ、取引先や自社の経営陣や従業員、その家族や親族などが亡くなった際に葬儀場に祭壇を飾る花として贈ることや自宅の枕花として贈られることも多いです。
胡蝶蘭は鉢植えスタイルが基本なので、お見舞いとして贈るのはNGです。
入院している取引先や病気やケガで自宅療養している従業員などには、鉢植えの花は贈らないようにしましょう。
なぜなら、鉢植えは根付く→寝付くと解釈される風習があり、病気やケガが治らない、ずっと入院生活が続くと連想され、縁起が悪いからです。
■法人間のフラワーギフトのオーダーでミスをしないように
法人間で胡蝶蘭を贈る際、ビジネスマナーを知り尽くした慣れているベテランスタッフなら安心ですが、フラワーギフトの発注は新人の人やまだ経験の浅い部下に上司が軽い気持ちで依頼することも少なくありません。
上司はお花を贈るくらい簡単だろうと思っているわけですが、実際のところ、上司は自分で贈った経験がなく、難しいマナーがあることは知らないことも多いです。
依頼された新人さんや初めてフラワーギフトの発注をするという方は、責任も重大です。
受注するフラワーショップは法人間におけるフラワーギフトにも慣れているので、おかしいなと思うことがあれば、確認を入れてくれることもあるでしょう。
ですが、必ず、マナーを正してくれる保証やアドバイスをくれる保証はありません。
法人間で胡蝶蘭を贈る際にマナー違反をして恥ずかしい思いをすることや上司に不満を言われることがないよう、基本的な知識を押さえておきましょう。
■胡蝶蘭の輪数・本数の数え方と違い
街中を通るとお店の新装開店時にずらりと胡蝶蘭の鉢植えが並んでいることがあります。
どれも同じように見えるので、胡蝶蘭を購入したことや贈った経験がない方は、胡蝶蘭に多くの種類やスタイルがあることはご存知ないかもしれません。
胡蝶蘭のオーダーでは選び方で迷ってしまうので、以下の知識を参考にしてください。
・輪数と本数の数え方
胡蝶蘭には大きく分けて、大輪・中大輪・ミディの3種類のサイズがあります。
大輪は花のサイズが約11cm~15cm以上、中輪は3cm~6cm程度、ミディは2cm~4cm程度で法人間の贈り物なら大輪または中輪が一般的です。
胡蝶蘭の茎1本にいくつの花が付いているかは、輪数で数えます。
本数は1つの鉢植えに何本の花が付いた茎が植えてあるかです。
たとえば、「胡蝶蘭3本立」という商品の詳細には「1本あたり6~7輪程度、合計18輪以上」などと説明書きがなされているので、オンラインショップなどで購入する際はよく確認しましょう。
・本数は基本3本立て以上で贈る
何本立てかでゴージャス感も異なってきます。
胡蝶蘭には1本立てから用意がありますが、基本は3本立て以上を選びましょう。
特にお祝い事で贈るお花は割れない数が縁起が良いとされるので、奇数の本数を選ぶようにします。
となれば、一般的には3本立て、さらに豪華に見せたいときは5本立てがおすすめです。
・同価格の3本立ちと5本立ちの胡蝶蘭の違い
胡蝶蘭にもグレードがあり、本数が多いほど価格が高価になるとは限りません。
たとえば、3本立ちと5本立ちでも同じ価格の場合もあります。
この場合、3本立ちは1本あたりのお花の数、つまり、輪数が多く、縦長に大きく見えます。
一方、5本立ちは本数が多い分、花の数は減り、横幅が大きく見えます。
■価格の相場
法人間で胡蝶蘭のフラワーギフトを贈る際の平均相場は、お祝いの種類に関わらず、2万円から3万円程度です。
もっとも、代表者への就任など、就任のお祝いには3万円から5万円と予算がアップすることもあります。
自社の立場やかけられるコスト、取引先との関係性にも合わせて金額は決められます。
・1万~3万までは3本立て、3~5万は5本立てで贈ることが多い
3本立てか、5本立てかで迷ったら、予算に合わせましょう。
予算が1万~3万までは3本立てにします。
この予算で5本立てにすると、花の数が少なく、かえって貧相に見えるかもしれません。
3~5万の予算があるなら、5本立てがゴージャスです。
■お花の色について
胡蝶蘭は白がイメージされますが、実はピンクをはじめ、白地に赤いリップが入ったもの、最近ではお花に直接スプレーでブルーやイエローなどさまざまな色に着色するカラー胡蝶蘭も登場しています。
法人間で送る際は白が一般的で、特に不祝儀の場合は白を選ぶようにしましょう。
これに対して祝儀の場合、他社と差別化を図るために、自社の花が目立つよう、色が付いている胡蝶蘭や鉢の包装が目立つ胡蝶蘭を贈る方法もあります。
お祝いということで白に赤のリップ入りで紅白を表現することやカラー胡蝶蘭からお相手企業のコーポレートカラーを選ぶのもおすすめです。
鉢の素材やラッピング、リボンの色もさまざまなので、礼儀に則った範囲でおしゃれなものを選んでも良いかもしれません。
■札について
誰から届いたお花か、さまざまな人から一目でわかるよう、お札を挿して贈るのが原則です。
特に法人の場合、自社の企業のPRにもなるので、必ず札を立てましょう。
札は縦書きが基本で、開店祝、竣工祝いといった文言+贈り主名(法人名)を記載してもらいます。
なお、法人名が英名の場合は、横書き札で贈ることが多いです。
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