祝い花と供花　ビジネスフラワー

■さまざまなシーンを盛り上げてくれるフラワーギフト
開店祝や開業祝などのお祝い事をはじめ、コンサートなどの公演の場やセミナーや講演会などの贈り物としてもおすすめなのが、スタンド花や鉢植え、アレンジメントなどのフラワーギフトです。
お祝いのお花として贈るのはもちろん、場を華やかせて気分を盛り上げてくれる効果があるため、多くの人が集まる開店の場や事務所の開業、多くの人が集まる公演の場やステージを飾るアイテムとして欠かせません。
もし、開店祝や開業祝で、店舗や事務所の入り口に花が並んでいない、まばらに並んで寂しいという場合、人気のないお店、信頼のないお店や企業、期待できない商品やサービスなどと、通りがかりの人に思われかねません。
一方で、豪勢に花が並んでいると、目的もなく通りかかった人が思わず、花の華やかさに惹かれて足を運んでしまう効果さえあります。
また、企業のお偉いさんなどが講演をするセミナーや企業の創業〇周年のイベントなど、演台上にスタンド花がないならば、演者も気分が盛り上がりませんし、観客もステージが寂しく感じて講演やセミナーが期待できない内容に思えてしまうことさえあります。
つまり、花を飾るというのは、場を盛り立て、期待を高めるマジック効果さえあるのです。
だからこそ、企業ではお互いのお祝い事やイベントの情報をキャッチアップし、お互いにフラワーギフトを贈り合って、盛り立て合うのが商慣習であり、ビジネス上の礼儀になります。

■フラワーギフトの選び方
スタンド花をはじめ、鉢植えの種類やアレンジメントのタイプはカラーは、実にはさまざまです。
花の種類や色合い、大きさはもとより、ラッピングの選び方でもイメージが異なり、価格もピンからキリまであります。
TPOや予算に合わせて選ぶのが基本ですが、同じ価格帯の中でもラインナップが多彩なので、どれを選べば良いか迷うかもしれません。
そこで、開店・開院祝を中心にお祝い事やイベントにフラワーギフトを贈る際のマナーについて押さえておきたい基本知識をご紹介します。

■送る植物の種類について
開店祝などで店頭に飾る場合はスタンド花、事務所の開業祝など、室内に飾る場合は胡蝶蘭やアレンジメントフラワー、観葉植物が主流です。
もっとも、多くの人が来店するお店だからスタンド花、従業員が基本で取引先がたまに訪れる程度の事務所だから胡蝶蘭や観葉植物と一概に分けてはいけません。
立地や環境にも目を向ける必要があります。
駐車場のある路面店や一軒家やビルの1階で入り口エリアにスペースがあるなら、大きなスタンド花や胡蝶蘭の鉢植えがたくさん並べられても、基本的に問題はありません。
ですが、商業施設の中やビルの上階にあったり、ビルの1階でも目の前が道路で置くスペースもないような小さな店舗であったりすると、大きなスタンド花や幾つもの取引先から大量の胡蝶蘭の鉢植えを贈られても、置き場所がない場合や道路にはみ出て周囲に迷惑をかけることになりかねません。
事前にリサーチができるなら、立地や環境に合わせたお花選びの配慮も必要です。

・カラーについて
スタンド花はお店の前を華やかにする効果もあり、お届け先のイメージカラーに合わせて贈るのもおすすめです。
たとえば、開業祝ならコーポレートカラーを選ぶことや店長や代表者の好きな色や好きな花が入ったものを選ぶ、お店の雰囲気が和風なら落ち着きのあるものや和風テイストのアレンジを選ぶなど、企業やお店の雰囲気、経営者などの雰囲気をイメージして選ぶと喜ばれます。
なお、赤色の花はゴージャス感があり、紅白のお祝いを連想させますが、飲食店では火事を、病院の場合は血の色を連想することがあるのでタブー視されています。
赤以外の色を選ぶか、せめて白にピンクのリップが入った胡蝶蘭にとどめておきましょう。

■贈るタイミング
開店祝や開業祝、イベントなどでお花を贈る際のタイミングは、基本は当日ですが、場合によっては開店日の前日などにお届けすることもあります。
前日は開店準備で忙しく受け取れない場合や経営者やスタッフの詳しい人以外が受け取って、忘れ去られてしまい、隅に置き去りにされるといったトラブルもあるので、受け取ってもらえるか、事前に確認を入れておきましょう。

・プレオープンとグランドオープンがある場合
お届け先からプレオープンの案内が来ている場合には、実際の開店日ではなく、プレオープン日に届けるのが基本です。
プレオープンの案内が届いていない場合や案内状が届いていたものの手配が間に合わない場合はグランドオープン日に届けるようにしましょう。

■金額の相場
平均1.5万円から2万円程度が相場ですが、お互いの関係性や企業がかけられる予算などによっても異なります。
また、お届け先様が広さの都合で小ぶりなお祝い花をご希望されます場合は、上記の相場に予算をあわせるとお花が大きすぎてしまうこともあります。
先方の希望に合わせたお祝い花をお送りする方が迷惑をかけず好印象となる場合があるので、一概に相場に沿っていなければならないということはございません。
コストが気になるときは、無理をしない範囲で、平均相場を下回らない程度にするのがおすすめです。

■お札について
企業からお祝いのお花を届ける場合、誰から届いたお花か一目でわかるように、立て札を立ててもらうのが基本です。
開店祝や開業祝は多くの人が訪れるため、自社の企業名のアピールにもなりますので、忘れず入れましょう。
札には、お届け先の店舗名(宛名）+文言（祝御開店）+贈り主名を記載するのが一般的です。
お届け先の店舗名を記載するのは、店頭に置いた際に宣伝効果になるため、大きく入れてもらうようにします。