祝い花

食用や薬用としても人気のあるアロエ

■食用にもできるアロエ
アロエは南アフリカを中心に地中海沿岸などに広く分布しており、乾燥した砂漠地帯や草地、高地に生えるものなど400種ほどあると言われます。
日本のご家庭で育てる人気のアロエといえば、食用にもできるアロエ・ベラや、薬用になるキダチアロエです。
アロエ・ベラは緑色の皮を包丁で剥き、中にある透明なプルプルの部分を薄切りしてお刺身として食べたり、小さく切ってヨーグルトに混ぜたりして食べます。
スライスしたアロエとレモン、蜂蜜を加えたレモンティーにしてもおいしいです。
また、アロエには皮膚を冷やす作用があるとされますが、これは砂漠地帯など水がない場所での活用法です。
災害時などライフラインがストップしているときなどなら応急手段になりますが、基本はアロエではなく、水で冷やすようにしましょう。

■温度環境について
アロエはアフリカや地中海エリアで自生する植物ですので、最低気温が10℃を下回ると生育が鈍くなります。
10℃を下回る時期には室内に取り込み、日差しが入る明るい場所で管理しましょう。
冬場に霜の降りない暖地であれば、水はけの良い場所にて庭植えで育てることが可能です。
霜に当たると弱ってしまうので、気を付けましょう。
一方、暑さには強いので、通常は夏場でも生育が鈍ることや弱ることはありません。

■水やりと肥料について
アロエは11月から3月頃にかけての低温期には休眠します。
休眠期は水をやる必要はありませんので、乾燥させて管理しましょう。
春に向かって暖かくなり、新芽が動き始めたら徐々に水やりをスタートします。
気温が高くなり、グングン生育する時期になったら、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
肥料は春から秋にかけての生育期に、緩効性化成肥料か液体肥料を少量施せば十分です。

■病気・害虫について
蕾や花にカイガラムシやアブラムシが付くことや根にサボテンネコナカイガラムシが発生することがあります。
カイガラムシは歯ブラシなどでこすり落とし、アブラムシも見つけたらすぐに駆除してください。
天然成分の防虫剤などで防除すると安心です。