祝い花

歴史深いハーブ「カモミール」の紹介

■カモミールにはいろいろな種類があります

カモミールは、キク科に属している一年草および多年草です。
ハーブの中でも世界的に有名な植物ですが、4,000年前から薬草として活用されてきた歴史深い花でもあります。
カモミールにはあらゆる種類がありますが、その中でも有名なのが一年草であるジャーマンカモミールと多年草であるローマンカモミールです。
ジャーマンカモミールはヨーロッパから中央アジア、中国、朝鮮半島などに分布され、3月~6月に開花し、ローマンカモミールは西ヨーロッパから北アフリカに分布され、5月~6月に開花します。
さらにジャーマンカモミールはシカギク属、ローマンカモミールはローマカミツレ属に属しています。
日本で園芸品種として一般的に栽培されているのはジャーマンカモミールにあたります。


■水やりについて

ジャーマンカモミールの場合は用土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るくらいまでたっぷりの水やりを行いましょう。
一方、ローマンカモミールの場合は、根腐れを起こしやすい性質があるため、少々乾燥気味に育ててください。
庭植えの場合は特に水やりの必要がありませんが、真夏など雨が降らず日照りの日が続く場合は早朝に水やりをすると良いでしょう。


■肥料について

植え付けのときに元肥を施していきます。
ジャーマンカモミールは春先にリン酸分を多く含む速効性の液体肥料を1回施しましょう。
ローマンカモミールは、花の収穫、刈り込みの後に規定量の半分くらいに薄めた速効性液体肥料を水やりと同時に施すと良いです。


■病気や害虫について

比較的病気は少な目の植物ですが、春から秋にかけて気温が高い時期にはうどんこ病を発生する可能性があります。
うどんこ病になったら生育できずにそのまま枯れてしまうリスクが高いため、見つけ次第専用の薬剤を購入して処置しましょう。
害虫は風通しが悪い環境の場合、アブラムシやハダニが発生しやすくなります。
鉢の周りや鉢底までしっかりチェックして見つけたらすぐに駆除するように心がけてください。
特に鉢植えは乾燥するとハダニが発生しやすいため、水やりのときに葉水を与えておくと安心です。