祝い花

慶事の象徴である古くから日本でも愛される「梅」

梅は、バラ科桜属の落葉高木で、中国が原産です。
日本には奈良時代以前に朝鮮半島を経由して中国から薬用の烏梅として伝来したといわれています。
梅は300種類もの園芸品種があり、草丈は5m~10m、開花期は1月~3月頃で花色は白、ピンク、赤、複色があります。
観賞価値が高い花を咲かせる花梅と薬用や食品加工用に用いられる実梅に分かれており、それぞれによって栽培方法は異なります。
花梅の多くは江戸時代に作られたといわれています。
梅は寿命が大変長く、古木となっても力強く芽吹いていること、そして早春にも開花することから慶事の象徴であり、松と竹とあわせて歳寒三友として親しまれている植物です。


■水やりについて

鉢植えの場合も庭植えの場合も植え付けしてから2年未満の株であれば、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるとよいでしょう。
庭植えで2年以上が経過したら、水やりは不要です。
しかし、夏など雨の少ない乾燥した日が続いたら、乾燥しすぎないように水をたっぷり与えるとよいでしょう。


■肥料について

庭植えの場合は12月~1月に有機質肥料を寒肥として株元周辺に埋めます。
また、鉢植えの場合は開花した後に肥料を株元に追肥するとよいでしょう。


■病気と害虫について

病気:春や秋の涼しい時期にうどんこ病が発生しやすくなります。
葉がしろいうどん粉をまぶしたようになったら、それがうどんこ病です。
枝の混みすぎなど風通しが悪くなることによって発生することがあるので、枝を定期的にカットして整えるとよいでしょう。
害虫:開花した後の芽吹きの時期にアブラムシが発生しやすくなり、アブラムシによって葉が委縮してしまうことがあるので要注意です。
さらにオビカレハの幼虫も発生します。
冬になって枝にリング状の卵の塊を見つけたらすぐ取り除いてください。
幼虫は糸で覆った巣で生活をするので、幼虫に育ってしまったら巣を取り除きましょう。
コスカシバも3月から食害して木を枯らせてしまう原因になることがあります。