祝い花

気品のある華やかな花「アマリリス」について

アマリリスはヒガンバナ科アマリリス属(ヒッペアストラム属)に属する、長く太い茎に10cm~20cmもあるような大きな花を複数付けた華やかさが魅力の球根植物かつ多年草です。
園芸の中でアマリリスといわれるものは、ヒッペアストラム属のもので、本来のアマリリス属はアフリカ原産のアマリリス・ベラドンナを含めた2種類しかありません。
球根が出回る時期は2月~3月にかけてで、開花期は4月~7月の春咲き品種のものと10月の秋咲き品種のものがあります。
花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑、紫、茶色、複色などバラエティに富んだ色の花を咲かせます。
草丈は40cm~80cmほどです。
耐寒性も耐暑性も普通ですので、比較的初心者でも育てやすい植物です。
特に温度管理がたやすい鉢植えであれば初めて栽培する方にも、より簡単に育てることができます。


■水やりについて

球根の植え付け時に水やりした後は、葉や蕾が伸び始めるまでは控えめに与えましょう。
鉢土の表面が乾いたら、球根にたっぷりの水を与えて土が乾かないように気を付けます。
特に春から秋の時期は生長期に当たるため、水をよく吸収しますが、秋になって葉が枯れてきたら水やりを控えめにしていき、冬には完全に乾かすようにして育てます。
一方の地植えの場合は、暑い日が続いたとき以外であれば、ほぼ水やりの必要がありません。


■肥料について

土にはあらかじめ元肥として三要素等量の緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。
アマリリスはたくさんの肥料を好みますので、1かヶ月に2回ほど液肥を与えるとなおよいでしょう。
また花後にはカリ分が多めの液体肥料か固形肥料を追肥するようにします。


■病気と害虫について

病気:春から初夏、秋になると、葉や茎に赤褐色の斑点が出てくる赤斑病が発生することがあります。
球根にも生じるケースが見られ、もしその様子が見られたらすぐに廃棄しましょう。
予防のためには風通しと水はけのよい土で育てるように気を付けるとよいです。
害虫:高温乾燥期になると葉裏にダニ類が発生して弱ってしまうことがあります。
発生したらすぐに駆除しましょう。