祝い花

魅惑的なかぐわしい香りで知られるハーブ「ジャスミン」

ジャスミンは、モクセイ科ソケイ属の植物の総称です。
日本ではハゴロモジャスミンやマツリカがよく知られています。
マツリカは香料用に使われるもので、漢方の世界では花や根の部分を使用して生薬にされていたり、私たちになじみ深いジャスミンティーの原料にも使われたりしています。
ジャスミンティーは精神を安定させる効果や美肌効果、女性ホルモンのバランスを整えるなどの効能があり、特に女性にとって癒しの植物です。
ソケイ属にはこれらを含めておよそ200種ものジャスミンが存在しており、アメリカ原産の1種を除いてほとんどが熱帯や亜熱帯のアフロ・ユーラシア大陸などに分布しています。


■水やりについて

ジャスミン自体が乾燥に強くない植物ですので、水やりには気を付ける必要があります。
鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
夏場は乾燥しやすいので毎日水やりを欠かさず行いましょう。
また、庭植えする場合は、特に水やりは不要です。
ただし夏だけは朝もしくは夕方に水やりをすると良いでしょう。


■日当たりについて

日当たりの良い環境を好むので、日光がよく当たる場所に置いて育てましょう。
特に春、秋は1日中日が当たる場所で管理すると良いです。
ただし、夏の時期は葉焼けの可能性があるため、お昼頃から半日陰の場所に移動して管理すると良いでしょう。


■肥料について

ツルを伸ばす時期が春ごろのため、2月~3月に寒肥として窒素やリン酸、狩りを含むハーブ用の肥料などの有機化成肥料を施しましょう。
その後5月~6月にも同じハーブ用の肥料を追肥します。
肥料を与える際は、固形の肥料を使った場合、根元に置くと肥料焼けを生じる可能性があるため、根元から離れた位置に施します。
一方、液体肥料を使用する場合は、水で薄めて使用します。


■病気・害虫について

病気は特にありませんが、春から秋にかけてアブラムシやハダニ、カイガラムシが発生しやすくなります。
カイガラムシは成虫になると薬剤の効果が得られにくいので、歯ブラシなどを使って擦り落として駆除しましょう。
ハダニはジャスミンが弱ったり、乾燥したりしているときに乾燥しやすくなりますので管理に注意しましょう。
また、薬剤を施して予防するのも効果的です。