冬に美しく咲く日本固有の「カンツバキ」
- 登録
- 2019/11/11
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カンツバキは漢字では寒椿と書き、花が少なくなる真冬に大振りで色鮮やかな美しい花を咲かせてくれる日本固有種の常緑中低木です。
開花期は11月~2月頃で、カンツバキの花が咲くと寒くなったんだなと思えるほど寒いほどに美しい花を楽しませてくれます。
淡紅色の八重咲きをはじめ、赤や白、ピンクの一重咲きや八重咲きなどさまざまなタイプがあります。
葉は暗緑色で小さな槍形で、葉縁に鋭い鋸歯があるのが特徴です。
冬場は美しい花を咲かせる一方、花が落ちても葉は1年中、元気な緑色をしているのも魅力です。
刈り込みに強く形を整えやすいことから、生垣として活用されるケースも少なくありません。
■日当たりについて
カンツバキは直射日光には弱く、葉が焼けて美しさが半減してしまうことがあります。
建物の影になる場所など、水はけがよく半日陰の場所などに植えるのがおすすめです。
■水やりについて
カンツバキは庭に定植した場合、2年ほどかけて根付きます。
そのため、2年間は土の表面が乾いたら水やりを徹底するようにしましょう。
開花時期にはよりたくさんの水を必要とするため、たっぷりめに与えます。
地植えの場合、一度根付けば後は水やりの手間もなくなり、自然の雨だけでも十分元気に育ちます。
■肥料について
植え付けの際にはリン酸分が多い緩効性化成肥料を土に混ぜ込みましょう。
花が盛んに開く1月~2月頃には、乾燥鶏糞や固形の油かすなどの有機肥料を、少量でいいので株元に与えてあげると花を長く楽しめます。
■病気・害虫について
チャドクガに狙われやすく、葉っぱを食べられて株を弱らせるほか、人の皮膚を刺して腫れやかゆみを引き起こすことがあるので、カンツバキの近くを通ったことで肌トラブルに悩まされるケースも少なくありません。
4月~6月と7月~9月の年2回発生しやすい時期があるため、予防のために剪定を行い、株の風通しをよくすることが大切です。
剪定は花が咲き終わった3月~4月が基本ですが、強く剪定したいときは2月~3月に行ってもかまいません。
内向きで混み合っている枝や細く弱い枝を切って風通しをよくし、上に伸びすぎた徒長枝を切り落とすようにします。
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