祝い花

250もの野生種が存在するバリエーション豊かな花「バーベナ」

バーべナは、南北アメリカの熱帯から亜熱帯が原産となるクマツヅラ科クマツヅラ属に属する植物です。
本来自生地では比較的耐寒性のある多年草なのですが、一年草と宿根バーベナという品種があるのも特徴です。
多年草はさし木で増え、一年草はタネで増やされています。
一年草は種がこぼれたりして冬を過ごしますが、春にはまた芽吹きます。
宿根バーベナも耐寒性はやや弱く、霜に当たることで弱ってしまうため、冬季の花観賞には不向きです。
いずれも桜形の小花を花笠状に咲かせるため、別名美女桜とも呼ばれています。
およそ250種もの野生種があり多くの品種を持つこのバーベナですが、多年草、一年草、宿根などによって生育のリズムや成長の仕方が異なっています。
草丈は15~20cmほどですが、草丈の高い品種だと150cmに及びます。
花期は生育旺盛なこともあり4月~11月頃開花期が非常に長いため、初心者でも育てやすいというのが特徴です。
花色は白、赤、ピンク、紫、黄色、青、藤色などがあります。


●水やりについて

庭植えの場合、植え付け後にたっぷりの水を与えれば、その後の水やりの必要はほぼありません。
ただ、夏の時期に葉の色が薄くなってくるほど乾いてしまった場合のみ、水をたっぷり与えましょう。
鉢植えの場合は土が乾いたら鉢底から水があふれ出るほどたっぷりの水を与えます。


●肥料について

鉢植えの場合、元肥に緩効性化成肥料を土に混ぜます。
庭植えの場合、1㎡100gほどの化成肥料を施します。
定期的に固形肥料を置き肥するかもしくは液体肥料を2週間に1度くらいのペースで施すと良いでしょう。


●病気や害虫について

病気:春、飽きのシーズンに葉や茎が白い粉が付くようになるうどんこ病が発生しやすくなります。
この場合、株が蒸れないように気を付けましょう。

害虫:オンシツコナジラミ、ハダニが発生することがあります。
高温乾燥時にハダニが付きやすくなりますので、葉が乾燥しないようにしましょう。