祝い花

可憐な美しい「クルクマ」の紹介

■観賞用のウコンとして知られるクルクマ

クルクマは、ショウガ科ウコン属に属し、マレー半島を中心としておよそ50種が分布している球根植物です。
原産地は東南アジアです。
食用としても知られているウコンもこのクルクマの仲間です。
クルクマ・ペティオラータやクルクマ・アリスマティフォリア種は観賞する目的で栽培されている園芸品種です。
日本へは18世紀初頭には九州、沖縄で栽培されていたのですが、日本に広く知られるようになったのは1990年に開催された大阪花博です。
多年草ではありますが、耐寒性は低く、春植え球根として扱われています。
開花期は5月~10月で草丈は30cm~1m、ピンクと白の花を咲かせます。
クルクマの花弁のように見えるものは苞と呼ばれる部分で蕾を包んでいた小さな葉です。
花は苞の間に隠れるようにひっそりと咲いています。


■水やりについて

鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
生育期は乾燥を嫌うため、日当たりのよい場所で育てる際は毎日水を与えます。
特に乾燥が激しい真夏は朝夕2回与えるのが望ましいです。
庭植えの場合も土の表面が乾いたら水を与えます。
梅雨の時期に長雨が続くと根腐れする可能性があるため、あまり長雨にさらされないように気を付けましょう。


■日当たりについて

元々東南アジアに生息することから高温多湿の環境を好みます。
そのため日当たりのよい場所で育てるのがベストで花付きがよくなります。
それが難しい場合は、朝から日中にかけ、温かい日光が差し込む半日陰で育てるとよいでしょう。
間延びしないように引き締まったクルクマに育てたいのであれば、日光は大変重要です。
夏は乾燥しないように、たっぷり水やりを施しましょう。
寒さに弱いので10月には根茎を掘り上げてバーミキュライトなどに埋め、凍らないようにし、5月までは室内で越冬させます。


■病気・害虫について

クルクマには病気や害虫の心配は特にありません。
根元にコバエが発生している場合や腐ったような臭いがする場合は根腐れの可能性があります。