祝い花

フランスの画家モネも愛した「睡蓮」の育て方

睡蓮は、スイレン科スイレン属の多年生の水生植物です。
世界の熱帯から温帯地域が原産で、今ではおよそ40種類が分布しています。
開花期は5月~10月、水位が安定している池や沼で育つ水生の宿根草で、白やピンク、赤、黄、オレンジ、青、紫とさまざまな色の花を咲かせます。
耐寒性スイレンと熱帯性スイレンに分かれているのが特徴です。
花形は熱帯性スイレンよりも耐寒性スイレンの方が豊富です。
学名は「Nymphaea(ニンファエア)」といい、これはギリシャ神話に登場する水の精「Nymph(ニンフ)」に由来していると言われています。
ニンフはヘラクレスに捨てられてナイル川に身を投じたことで睡蓮になったと言われる妖精です。
一方で日本の和名である睡蓮の名は、夕方ごろになると眠るように花を閉じる姿から、睡蓮と名付けられたと言われています。

■日当たりについて

通常、日当たりの良い場所で育てるようにし、株元までしっかり日が当たるようにします。
夏は特に水温が上昇しやすい環境になるため、涼しい場所に移動できれば移動させるか、水を足すことで水温を下げて管理すると良いでしょう。
耐寒性スイレンは、寒さに強いので水中でも冬を越すことができますので、冬の寒い季節でも保温などの必要なくそのままで問題ありません。

■水やりについて

水に沈めて栽培するため、基本的に水やりをする必要はありません。
ただし鉢で育ててる際は、水が減ってきたと感じたときに水を足すと良いですし、水が濁って来たら水を入れ替えると良いです。
夏になると水が傷みやすいので要注意です。

■肥料について

植え付ける際に、元肥して骨粉などを土に混ぜると良いでしょう。
一方化成肥料を与えると水が汚れる可能性が高いので与えない方が良いです。

■病気や害虫について

害虫:アブラムシ
アブラムシが付きやすいですので、薬剤を散布すると予防になります。
しかし、メダカなどの魚を同時に飼っている場合は魚に悪影響をおよぼしかねません。
そのため、薬剤をしっかり確認して、魚毒性と書かれているものは避けて使用しましょう。