万葉集でも詠まれた鶏のとさかのような鮮やかで美しいケイトウの紹介

ケイトウは、ヒユ科ケイトウ属に属する一年草です。
インドや熱帯アジアを原産としています。
アフリカや東南アジアで葉と花の部分を食用されていて、日本でも食用に栽培されていた時期がありました。
古い歴史があり、奈良時代に中国を経由して伝わってきたこのケイトウは、万葉集にも詠まれている花です。
ケイトウは見た目とその名前から想像ができますが、鶏のとさかに似ていることからこの名前が付けられました。
5月から11月にかけて咲きます。
最近は切り花としてもとても人気があり、晩夏から秋のフラワーアレンジでよく見かけられます。

■日当たりについて

屋外の日当たりの良い場所で育てましょう。
風通しの良い場所だとなお良いです。

■水やりについて

十分な水が必要な植物ですので、根がしっかり張る頃までは乾かさないように水やりを丹念にやりましょう。
種まきから苗が小さな間は、乾燥に特に注意します。
土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
真夏の暑い時期は朝もしくは夕方以降の涼しい時間帯を選んでたっぷりの水を与えると良いです。
日中の高温の時間に水やりをすると蒸れる原因となってしまうので注意です。
また、花の色を美しく保ちたい方は、水やりの際花に直接水をかけることは避け、株元に水やりをするように心がけましょう。

■肥料について

底植えでは肥料の必要はほとんどありません。
鉢植えの場合は、本葉3、4枚の頃からつぼみが出るまでは月3回くらいのペースで液体肥料を施しましょう。

■病気・害虫について

病気は、日当たりが悪かったり、水はけが良くなかったりすると立枯病や灰色かび病を発症します。
連作障害が出ることもあるので、数年ごとに場所を変えて植えるのが望ましいです。
害虫は、アブラムシやヨトウムシ、ハダニが発生しやすいです。
特に乾燥が続くとハダニが付きやすくなるので注意しましょう。