ガーデニング初心者にもおすすめの「コスモス」

コスモスはキク科コスモス属の総称で、可憐な姿で秋の季語にもなっている日本でもなじみ深い花です。
一部では6月に花を咲かせる早生の品種もあります。
元々はメキシコ原産の花で、スペインに持ち込まれてコスモスと名付けられました。
比較的日本に入ったのは遅く明治12年に伝来しました。
美術学校の外国人教師がイタリアから持ち込んだのが始まりとされています。
ちなみに「秋桜」という表記は、昭和期の女性アイドルの曲名に付けられたのがきっかけで用いられるようになりました。

■水やりについて

コスモスは熱帯の花で、あまり水は必要としません。
雨水が当たる場所に置いている場合は自然の水だけで十分です。
それ以外の場合は、毎日やらなくてもいいですが、土の状態を見て、表面が乾いて乾燥していると思ったら水をやるといいでしょう。
鉢の底面から流れてくるくらいの水を入れます。
ただ、7~8月の酷暑の時には毎日注意をして世話をしてください。
土の表面が非常に乾燥した状態になった場合は、午前か夕方の涼しい時間に水やりをする必要があります。

■肥料について

コスモスは痩せた土地でも丈夫で強いので、あまり面倒な世話をする必要がなく初心者にも向いています。
肥料を与えすぎるとかえって栄養過多の状態になり、腐ってしまうこともあるでしょう。
強いて言えば、種を撒く前、もしくは苗を移す前の土に効き目が穏やかな化学肥料や堆肥を少しだけ混ぜるだけで構いません。

■株分けについて

挿し木をすることで、増やすことも可能です。
6~7月、もしくは花の見頃の9月頃に行うのがおすすめです。
花から十数センチほどを切り取り、鉢やプランターなどに挿しこみます。
植え替えをするのが面倒であれば、庭か大きさがある鉢などに植えるといいでしょう。
切り口から根が出るまでは水を取り込みにくいので、土が乾燥しないように常に湿っている状態を保つようにします。

■その他の管理

コスモスは日当たりの良い場所にあれば、栄養が少ない土地でも十分に育つので、そのまま育てると1~2mの高さにまでなることがあり、支柱が必要になることもあります。
あまり育ちすぎないように背丈が低い状態にしたい場合は、こまめに頂芽を摘み取る摘心をするように心掛けてください。