華やかな赤いお花の「グロリオサ」を育てよう
- 登録
- 2018/08/06
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■グロリオサは熱帯のアジア地域に自生するユリ科の花です。
ラテン語のグロリオサス(栄光の意味)から花の名前が付けられたと言われ、咲く姿が炎が燃え盛っていて、眩しく見ることからも派生して付けられたと言われています。
日本では花の形が狐の顔に似ているところからキツネユリと呼ばれています。
日本では花の形が特殊なため、以前はあまり人気がありませんでした。
しかし、カラーセラピーやフラワーセラピーで、情熱的な赤と火のような形が贈られた相手を元気づける効果があると言われるようになってから、若い世代の方を中心に人気が出てきました。
色合いから還暦祝いの花にも用いられるようになっています。
現在では赤のほかにピンクや黄色、オレンジなどの花も人気があり、見る機会も多いです。
■水やりについて
路地植えをしたグロリオサについては、植えたときに水やりをした後は、特に水を与えなくても大丈夫です。
過度な湿気に弱いので、梅雨のときには球根が腐らないように、雨よけをしたほうが望ましいです。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える必要があります。
湿気にも乾燥にも弱いため、梅雨明けから夏の猛暑の時期は鉢植えの土の状態をよく確認して、適度に水を与える必要があるでしょう。
日中に水をやると湿気や熱気がこもってしまうので、朝か夕方の涼しい時間を選んで水を与えるようにしましょう。
秋になって涼しくなったら、徐々に水やりの回数や量を減らしてください。
■病気・害虫について
アブラムシやハダニに注意が必要です。
5~11月の時期に発生しやすく、グロリオサに付いて栄養を横取りし、全体を弱らせて枯らしてしまいます。
アブラムシの排泄物は葉や茎が黒ずんでしまうすす病を起こさせる可能性があるので、早めに駆除しなくてはいけません。
これらの害虫がいたら、使い古しのハブラシで払ったり、ガムテープで引きはがしたりするのも有効です。
数が多くて取りきれない場合は、薬を使って駆除するのがおすすめです。
■その他の管理方法についての注意
グロリオサはそのまま植えただけだとツルが絡みやすく、見栄えが悪くなります。
鉢植えの場合は、6~8月に放射線状に支柱を立てて、円周部分にも枠をはめたり、テープを貼ったりするとつるを這わせながら伸ばしやすくできます。
朝顔用に販売されているあんどん支柱を使うと楽にできて便利です。
路地植えの場合も支柱を立てて、麻ひもやビニールテープを使ってつるを支柱に軽く結べば大丈夫です。
出始めの新しいツルは柔らかく、曲がりやすいので、収拾がつかなくならないうちに早めに用意するようにしてください。
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