祝い花

ほんのり甘い春の香り「ストック」

ストックは、高さ20~80cmほどに育つアブラナ科アラセイトウ属の花で、ピンク、白、紫、黄など色の種類が豊富な多年草です。
一つの茎にたくさんの花をつける華やかな雰囲気や甘い香り、そして茎が固く扱いやすいことや花持ちの良さから切り花やアレンジメント用として人気があります。
一重咲きと八重咲きがあり、日本では豪華な八重咲きがとくに好まれています。
色別に花言葉があり、ピンクは「ふくよかな愛情」、白は「思いやり」、紫は「おおらかな愛情」、 黄は「寂しい恋」とどれもロマンチックです。
原産地は南ヨーロッパですが、園芸品種として多くの種類が出回っており、ガーデニング初心者にも比較的育てやすい花です。
なお、自生地では多年草ですが、日本の高温多湿な夏には枯れてしまいますので一年草として扱われています。
可愛らしい春のお花「ストック」を入れてアレンジメントフラワーを、お祝いのお花に贈ってみてはいかがですか?


場所と水やりについて

ストックは、日当たりがよく風通しのいい場所で育てます。
日光が当たらないと、花が咲いてもだらんと下がってくることがあります。
また、湿度に非常に弱い植物なので、水やりには注意が必要です。
庭植えの場合は、自然に降る雨で十分ですので水やりは要りません。
鉢植えなら、土が乾いてからたっぷりと水をやるようにしますが、やりすぎると茎が間延びしてしまったり、ひどいときには腐って枯れることもあります。
水やりの際には、花やツボミに水を当てないように注意してあげましょう。
葉っぱが密生してきたようであれば、蒸れを防ぐために間引いて風通しをよくしておきます。


肥料について

最初から肥料が入っている園芸用の土を使うなら、とくに追肥は必要ありません。
そうでない場合は、植えつけるときに液肥を混ぜておき、生育時期に置き肥をすれば良いでしょう。

霜対策について

ストックはあまり耐寒性のない植物ですので、庭植えにする場合は霜よけをしたり、軒下に移すなどして霜が当たらないようにします。
耐寒温度は0度から5度くらいと言われていますので、暖かい地であれば戸外でも越冬に問題はありません。
寒冷地なら室内に入れて、日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
霜に当たると徐々に枯れてしまいますので、霜が降りない地域以外では露地植えで放置することは避けてください。