祝い花

環境に強く花姿が美しい「デンドロビューム」

デンドロビュームは、胡蝶蘭やシンビジュームと並んで最も知られている洋蘭の一種です。
華やかな花姿が多い洋蘭の中でも、とくに色彩が豊かでサイズも豊富にあります。
また、低温にも高温にも乾燥にも強い性質を持っていて、花持ちが非常に良いことからギフトとしてもおすすめの洋蘭です。
デンドロビュームの原産地は、東南アジアの海抜1,000~2,000mの山岳地帯です。
冬は夜間の最低気温が2~3℃、夏場は40℃を超え、乾期には2か月以上雨が降らないなど、厳しい環境の中で成長する植物ですので、園芸の経験がない方でもご自宅で比較的簡単に育てることができます。
デンドロビウムの花言葉は、「わがままな美人」「華やかな魅力」など、美しい花姿にぴったりのフレーズがついています。

置き場所について

デンドロビュームは、春から秋までは屋外の日が当たる風通しが良い場所に置きましょう。
梅雨の時期は、雨にあてることで根が張り株が丈夫に育ちます。
長雨が続くときには、しばらく軒下に移すなどして、病気のリスクを減らしましょう。
コンクリートの上など照り返しの強い場所は避けて、できれば地面より数10cm離した園芸棚などに置けば安心です。

水やりについて

新芽が伸びてくる生育期には充分水をあげて、冬場の休眠期には水やりを控え乾燥気味にしておきましょう。
デンドロビュームは、本来、樹上に張り付いて生育する着生植物ですので、鉢植えにして育てるときに最も気を付けたいのが、過度な水やりによる根腐れなどのリスク管理です。
生育期はしっかり水やりをして、冬は思い切って乾燥させるくらいの気持ちで大丈夫でしょう。

肥料について

デンドロビュームの肥料は控えめが基本なので、夜間の最低気温が10℃以上になってから肥料を与えるようにします。
洋らん専用の液肥を1,000倍に薄めた液など、所定の濃度で月に2~3回与えましょう。
開花している株については、8月上旬頃までに施肥は打ち切り、休眠期に向けて休ませるようにしましょう。