祝い花

手形のような葉が魅力のパキラの特徴と管理方法

pachira3.jpgパキラは中南米原産のパンヤ科に属する観葉植物です。
自然界に自生しているパキラは7~15mに生長しますが、家庭用として流通しているものは小さいサイズで10cm、大きいサイズでも2m程度です。
パキラの魅力は放射状に伸びる葉が、手を広げたように見えるところでしょう。
高く上方に成長する幹の上に葉をつける品種が多いので、葉が茂ると大きな傘をさしているようにも見えます。

管理環境について

暑さや乾燥に強い上に、害虫もつきにくいので、初心者でも気軽に育てられる観葉植物です。
パキラは個性的な葉が主役とも言えますから、購入する際には必ず葉の状態を確認しましょう。
緑が深く、葉が力強く茂っていれば元気に育っている証しです。
幹はある程度太いほうがいいですが、形状や高さは好みによって分かれます。
自分の好みや部屋の大きさに適したサイズを選ぶといいでしょう。
パキラは中南米原産なので、強い日差しが必要に思われるかもしれませんが、実際は窓越しの日光で十分に生育できます。
逆に夏場の強い日差しは葉を枯れさせるので、室内でも薄いカーテンなどで半日は日除けしてください。
基本的には一年を通して、強い日光は必要ない品種です。
無理に直射日光を当てる必要はありませんが、あまりに日当たりの悪い場所に置くと、葉や枝が光を求めて形を変えてしまうので気を付けましょう。
また、温度に関しても、中南米原産の割には寒さに強いほうです。
5度以上あれば枯れることはないので、真冬でなければ冬の管理も簡単です。

水やり・肥料について

水やりは土を触って乾いてきたタイミングで行ってください。
5~9月の生育期は根が水をよく吸いますから、土の乾きを頻繁にチェックするといいです。
特に真夏は毎日のペースで水を与えてください。
水やりのついでに、葉の部分も霧吹きで葉水を使ってかけてあげると、病気の予防やホコリの除去にもなって元気に育ってくれます。
秋や冬は根が水を吸わなくなるので、土が乾いてから3日ほどは放っておいても大丈夫です。
むしろ、水やりを多くすると、根腐れを起こして枯れる可能性があります。
また、室内でパキラを生育させる場合は水やりを控えめにし、気温が高いときだけ通常通りの水やりをします。
肥料に関しては生育期に入る5月頃に固形肥料を土に入れるだけで充分です。
特に寒い季節は肥料を与えると却って健康を損なうので注意してください。