祝い花

グラウンドカバーにも最適なカルーナ

カルーナは、シベリア、ヨーロッパ、北アフリカを原産とするツツジ科ギョリュウモドキ属(カルーナ属)の1属1種の常緑低木です。
和名でギョリュウモドキと呼ばれています。
カルーナという名前は「掃く」という意味があり、このカルーナの枝を使って箒が作られていたことが由来とされているのです。
樹高およそ20cmから80cmの小さめの低木で、まるで絨毯のように生い茂る植物ですのでグラウンドカバーにできる花として知られています。
多肉質の葉が特徴で、葉の間から花を咲かせて枝全体が花穂のように見えるのが特徴です。
開花期は6月~9月、花色はピンクや紫、白があります。
夏頃に咲く花ではありますが、耐寒性は強く、耐暑性はやや弱いという性質を持っています。

■日当たりについて
日当たりが良く、かつ風通しの良い環境で育てるのがベストです。
カルーナは高温多湿に弱いため、水辺などで生育すると根腐れを起こしてしまいます。

■水やりについて
乾燥も苦手で枝枯れや株枯れしてしまうので、土の表面が乾ききる前には水やりをすると良いでしょう。
ただ、鉢皿に水を溜めたままにしていると根腐れするおそれがあるので注意します。
庭植えの際は、寒冷地においては水やりの必要は特になく降雨のみでも十分です。
ただし、水切れは禁物ですので降雨が少ない時は水やりを適度にするようにしましょう。

■肥料について
カルーナは特に肥料を必要とはしません。
あまり肥料を与えてしまうと、反対に花付きが悪くなることやうまく成長しないので注意しましょう。
肥料を与える時は控えめにします。
どうしても肥料を与える場合は、春に緩効性化成肥料を一つまみ程度与えるくらいに留めます。

■病気や害虫に付いて
コガネムシの幼虫が発生して、根を食べてしまうことがあります。
鉢植えの場合は、しばしば確認しておくと良いでしょう。
そうすることで、コガネムシの食害だけでなく、根詰まりによる根の傷みなども見つけやすくなることでしょう。