祝い花

スタイリッシュなパキラの魅力|特徴や育て方

■パキラの特徴
元気いっぱい鮮やかな緑の葉、太くしっかりとした幹、みずみずしい姿に目を惹かれるパキラは、観葉植物の中でもとても人気があります。
うれしいことに、丈夫で育てやすいため初心者にもおすすめですが、本来は温かい中南米の原産なので、日本の冬場にはちょっとだけ気を付けてあげたい植物です。
アオイ科(旧パンヤ科)パキラ属に属し、一般的に小さなものは10cm前後、大きくても2mくらいのサイズ感になります。
ただ、野生のものは7mから15mくらいにまで成長し、元気に伸びた枝の先から特徴的な形の葉が5~7枚付くかわいいフォルムが人気です。
暑さや乾燥に強いので、初めて観葉植物を買う人にもおすすめです。

■「金運を運ぶ木」パキラ
パキラは別名「金運を運ぶ発財樹」として金運アップの木とも言われています。
そのため、開業・開店祝、新築祝などのお祝いでもとても人気の贈り物です。
その花言葉は「快活」「勝利」で、生命力に溢れる姿、美しいボート型の葉、鮮烈な緑色からパワーやエネルギーを感じられるとされます。
また「勝利」に関しては、パキラをビジネスに結び付け、貧困から脱出したエピソードが元になっています。
パキラが風水でMoney Tree(お金の木)=金運アップ効果があると言われるのは実際にあったエピソードが由来です。
そうした縁起の良い話もありますが、何よりも手を広げたようなフォルム、傘をさしたような形の愛らしさ、シュッとしたスタイリッシュさがインテリアとして親しまれています。
一度目にすれば誰もが自室に置きたくなる、そんな不思議な魅力を持つのがパキラの特徴と言えるでしょう。

■パキラの基本的な育て方
パキラは本来温かい地域の原産のため、日本では夏場と冬場での管理の仕方が異なります。
基本的には強い植物ですが、やはり適さない管理方法では枯れてしまいます。
観葉植物ですので、室内で育てられますが、年間を通して日当たりが良い場所に置きましょう。
耐陰性も高いのですが、あまり日が当たらない場合は定期的な日光浴がおすすめです。
午前中にベランダで3~4時間程度日光浴させてあげましょう。
ただし、直射日光は避けてください。
また、パキラは、温かい時期なら水栽培で育てることも可能な観葉植物です。
水栽培する場合は鉢から出して土をきれいに洗い流し、背の低い花瓶に入れて根が触れる程度の高さに水を入れてください。
根の様子も見た目がとても美しく、おしゃれ度の高いインテリアになります。

■夏の管理
初夏から夏の間は、直射日光や西日が当たらない明るい日陰に置いてください。
強い日差しが当たると葉が焼けて落ちてしまいます。
また、水やりのポイントは、土の表面全体が乾いたら与えるのが基本です。
常に土の状態や温度、葉の状態をよく観察したうえで、水やりをする時には鉢の下から水が染み出してくるくらい、たっぷり与えてください。
土の中に一気に水を流すことは、鉢の中の換気効果も生み出します。
室内では受け皿が必要ですが、染み出して溜まった水は必ず捨て、根腐れの原因にならないように注意してください。

■冬の管理
パキラは、5℃を下回る場所にあるとダメージを受け、枯れる原因になります。
冷え込みが予想される場合は、室内でも温かい場所に置くようにしてください。
冬はほとんど根が水を吸い上げないため、水やりの間隔をあけ、あげる時にも少なめにすることが大切です。
鉢の中の土が少し乾いたくらいにしておくと、根腐れを防ぐことができます。
こうすることで、耐寒性も増しますので、冬場は葉に定期的に葉水(霧吹きで葉に水を吹きかける)をし、ほこりや汚れを洗い流す程度が良いでしょう。

■パキラの植え替え
パキラの剪定や植え替えに良い時期は、成長期の5月~7月です。
この時期に葉がボリュームを増したら、剪定してください。
パキラはとても生命力が強く、基本的にどこを切っても新芽がちゃんと出てくれるので、初心者でも怖がらず切ってあげましょう。
また、パキラは成長が早いので、根詰まりを起こす前に定期的にひと回り大きな鉢に植え替えてあげると元気に育ちます。
培養土は水はけが良いものを選び、作る場合は「赤玉土7:腐葉土3」でよく混ぜます。
肥料は春頃、緩効性化成肥料を鉢の大きさに合わせて与えてください。
大きくしたいなら春~夏に液肥を薄めて与えると良いでしょう。
反対に冬の時期は成長しませんので、肥料は与えません。
植え替えのペースは目安として2年に1回です。
鉢とパキラのバランスが悪くなってからでは遅いので、なるべく早めにひと回り大きい鉢に移してあげるのがポイントです。
剪定した後、用土を入れた新しい鉢に植え替えてあげるのが基本です。

■パキラは虫がつく?
パキラの天敵はハダニ、アブラムシ、カイガラムシです。
ベランダや屋外に出した時に害虫被害に遭いやすいので、よく観察して駆除しましょう。
パキラは基本的に強い植物ですが、体力がなくなってくると害虫が発生しやすくなります。
葉水をすると湿気を与えるのと同時に病害虫予防になるので、葉が少し乾いていたら表面に水滴が付く程度に葉水をしましょう。
この時、葉の裏側までしておくと虫を流し落とすことができます。