祝い花

丸っこい小さな束の花が愛らしいアリッサムについて

アリッサムは、中央~南ヨーロッパ、西南~中央アジア、北アフリカなどを原産地とする多年草です。
ただし、湿気に弱い性質を持っていることから、どちらかというと湿度の高い日本では一年草として扱われていることも多くなっています。
一般的にアリッサムとして知られているのはスイートアリッサムと呼ばれるものです。
小さな花がたくさん集まって咲き、丸く束のように咲く様子が愛らしい印象を与えます。
カラーは白やピンク、紫、オレンジなどといった多様な色が展開されており、草丈は10cm~15cmほどです。
耐寒性が強い性質を持っていることから、開花期は10月から翌4月頃までと長いのが特徴です。
また一方で、夏の季節にも強いと言われるスーパーアリッサムという品種も近年登場しています。

■日当たりについて
庭植えする場合は、水はけの良い日なたで育てると良いでしょう。
基本的に日当たりが良い場所かつ風通しの良い場所が最適とされています。
また、霜が付くと株が傷んでしまうため、霜には注意しましょう。

■水やりについて
高温多湿の環境を嫌い、乾燥した環境を好みます。
そのため、水やりのやりすぎは禁物です。
鉢植えの場合、できるだけ土の表面が乾いてきたら、たっぷりの水を与えるようにします。
庭植えする場合は特に水やりをしなくても大丈夫です。
高温期に過湿になってしまうと株が蒸れて立ち枯れや根腐れすることがありますので、長雨が続く時は十分に注意して様子を見ておく必要があります。

■肥料について
植えつけの際に元肥を混ぜこんでおくだけでもたくさんの花を付けることができるでしょう。
もし花の数が減ってきた場合は、追肥に置き肥をすると良いです。

■病気・害虫に付いて
・病気
過湿の環境が続く場合、灰色かび病、菌核病が生じやすくなるので注意しましょう。

・害虫
アブラムシやハダニ、スリップスが3月から11月頃に発生しやすくなります。
風通しを良くし、アブラムシ対策としては窒素肥料をする時は控えめに与えると発生を抑えることができます。