古くから魔除け、厄除けとしても親しまれてきたナンテン
- 登録
- 2021/12/27
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ナンテン(南天)は、メギ科ナンテン属に属し、日本や中国、東南アジアを原産とするに常緑低木です。
冬の寒い時期でも青々とした濃緑の葉が茂り、さらに赤い実を付けること、そして難を転ずるという意味にもなると考えられており、古くから縁起物として扱われ、厄除けや魔除けとして日本の家庭でもたくさん栽培されてきました。
ナンテンという名前は、漢名の「南天燭」の略と言われています。
漢方としても使われ、乾燥させた果実を南天実と呼び、咳止めに使われているのです。
草丈は2m~3m、開花期は6月~7月になります。
鑑賞期である南天実は、11月~2月頃に実ります。
耐寒性も耐暑性も普通ですので、初心者でも育てやすいのが特徴です。
そのため、関東から西の地方ではナンテンが自生でも育ちます。
■日当たりについて
午前中の日光が当たる半日陰地が最適とされており、反対に西日の当たる環境は苦手です。
■水やりについて
鉢植えの場合は真夏の水切れには十分に気を付けて、10日に1回程度もしくは土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えるようにしましょう。
また、庭植えの場合は晴天が続いて乾燥しすぎない環境であれば、特に自然の降雨のみで水やりは不要です。
■肥料について
庭植えする場合は、冬には鶏ふんなどの有機質肥料と緩効性化成肥料を混ぜ合わせたものを施すと良いでしょう。
鉢植えの場合は、植え替えの際にカリ・リン酸を多く含む肥料を用土に混ぜて与えると良いでしょう。
■病気や害虫について
・病気
葉がちぢれてモザイクのようになるモザイク病や葉枯病が発生することがあります。
また、空気中にあるすす病菌がアブラムシやカイガラムシの排泄物を栄養としてすすのような黒カビになるすす病という病気になることもあるので注意しましょう。
日当たりや風通しが悪い場合や湿度が高くなると発生しやすくなります。
・害虫
初夏から秋にかけてカイガラムシが付くことがあり、株を弱らせることや成長が悪くなって枯れてしまうことがあります。
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