寒い時期にも咲く美しい花・ツバキ
- 登録
- 2021/11/17
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ツバキは、ツバキ科ツバキ属に属する日本、台湾、朝鮮半島南部、中国を原産とする常緑高木です。
光沢のある濃い緑の肉厚の葉と細かなギザギザの葉が特徴的です。
名前の由来は諸説あり、厚みある葉という意味で「あつば木」と呼ばれたと考えられていることや艶のある葉が特徴となって「艶葉木」、また光沢のある葉から「光沢木(つやき)」などが由来となっていると考えられています。
草丈は5m~10mで、花色は赤、ピンク、白、複色があります。
耐暑性も強いですが、耐寒性も強いため、開花期は11月~12月、2月~4月と寒い時期に花を咲かせる植物です。
日本では、花が少ない時期である冬に美しい花を咲かせる様子から、茶花の中でも特に格が高いとされる「茶花の女王」とも言われています。
常緑の植物を日本は神聖視していることから、神事に欠かせない樹木としても親しまれています。
邪を払うという意味で自宅に植えられることも多く、生垣としても利用されることが多いです。
■日当たりについて
ツバキは特に日当たりが良くない環境でも育てることが可能です。
日当たりの良い場所でも直射日光が常に当たる場所や西日の当たる場所はできるだけ避けましょう。
■水やりについて
庭植えしている場合は、夏で雨が少ない晴れ続きの日は水やりをしっかりしましょう。
ただし、温度の高い日中に水やりをすると湿度の高い土となってしまって傷んで、株が弱るリスクが高まるため、夕方以降に水やりをするのが望ましいです。
鉢植えの場合も同様で、夕方以降にたっぷりの水を与えてあげると良いでしょう。
また、冬の時期は土の表面が乾いたらたっぷりの水やりをします。
■肥料について
庭植えの場合は2月に寒肥として有機質肥料を株元あたりに与えておきましょう。
鉢植えの場合は、3月に化成肥料を株元に追肥し、開花中の下部は花が咲き終わってから追肥をするようにします。
また、土のアルカリ性が原因で葉が黄色くなって生育が悪くなった株は、生理的酸性肥料を施すことで、土が酸性寄りになって樹勢の回復を望めます。
■病気や害虫について
・病気
花腐菌核病やすす病が発生する可能性があります。
すす病は光合成を妨げる原因にもなります。
・害虫
5月から6月、もしくは8月から9月にチャドクガの幼虫が発生する可能性があり、葉を食害するだけでなく、毛が私たちの皮膚に触れると強烈なかゆみを伴う湿疹が現れるので気を付けましょう。
できれば、葉裏に黄色の卵が付くので発生時期前に随時チェックして、卵が付いていた場合は葉ごと切り取ると良いです。
幼虫になってしまった場合は、殺虫剤で駆除しましょう。
このほか、カイガラムシの被害に遭う可能性もあり、カイガラムシが原因ですす病が発生する可能性もありますので注意しましょう。
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