祝い花

お月見にふさわしい秋の七草からおすすめの花をご紹介

■十五夜にお供えする花
日本の秋に行われる行事の1つとして知られているお月見が行われる十五夜があります。
9月7日から10月8日の間で、満月が出る日が十五夜に該当するため、毎年十五夜の日は代わります。
2021年は9月21日が十五夜に当たります。
この日は中秋の名月と呼ばれるように、特に月が美しく見える日ですが、美しい名月を眺めるお月見の際に供えられるのがススキです。
ススキがお供えされるには意味があります。
ススキはそもそも秋の七草の1つです。
白い尾花が稲穂に似ていることから豊作を祈願してお供えされています。
このほかにも魔除けの意味もあり、軒先に吊るしておくことで1年病にならないという言い伝えもあります。

■ススキ以外にもおすすめの秋の七草
お月見といえばススキですが、ススキだけでなくもう少し十五夜を美しく彩ってみませんか。
ススキ以外にもお月見にふさわしいお花があります。
それはススキ以外の秋の七草です。
実はこの十五夜にはその他の秋の七草も飾られるという風習があったのです。
秋の七草は春の七草のように食べるものではありません。
秋の七草は食べて楽しむのでなく、見て楽しむものとして知られています。
由来は万葉集での山上憶良の歌「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」です。
朝貌は、桔梗のことだといわれていますので、秋の七草はススキ、ハギ、ナデシコ、オミナエシ、葛、藤袴、桔梗の7つを表します。

■星型が美しい桔梗や繊細で愛らしいナデシコがおすすめ
中でもお月見に添えたいお花でおすすめは桔梗です。
紙風船のようなつぼみと星形をした可憐な青紫の花が魅力のお花です。
桔梗は日当たりの良い場所を好む植物ですが、朝の数時間だけ日に当たるのみできちんと生育する育てやすい花です。
秋の色にもピッタリの色合いは十五夜にピッタリです。
このほかにも「子どものように撫でて愛でたい」が名前の由来となっているナデシコもおすすめです。
ナデシコは繊細でとても可愛らしい花を咲かせる植物です。
ピンクの花は秋の夜を華やかに彩ります。
主張しすぎない愛らしさがまた魅力となっています。
ぜひお月見の際にススキや団子とともにお供えするなら、落ち着いた秋にピッタリの花色と彩りが魅力の桔梗、ナデシコを添えてみてはいかがですか。