祝い花

芳しい香りが特徴のライラック

ライラックはヨーロッパを原産とするモクセイ科ハシドイ属の落葉花木であり、和名はムラサキハシドイです。
ライラックは英名ですが、フランス名でリラとも呼ばれています。
ライラックの仲間はヨーロッパの他にもコーカサスや中国、アフガニスタンにおよそ30種類におよぶ仲間がいることで知られていますが、その中でもヨーロッパのウルガリス種のものがライラックに当たります。
開花期が長く、花は4月から5月に咲き、枝の先に房状の花が付いて芳しい香りが特徴です。
この芳香から香水としても利用されることがあります。
花冠の先は4つに裂けているのが一般的ですが、稀に5つに裂けているものがあり、これは「ラッキーライラック」と呼ばれており、見つけた人は見つけたことを誰にもいわずにその花を飲みこむと好きな人と永遠に幸せになれるという言い伝えがあり、おまじないとしても使われることがあるのです。
耐寒性が強く基本的に冷涼な気候で育つ植物であり、北海道などでは街路樹などでも良く見かけられます。
色は、紫や白、ピンク、青があり、樹高は1.5m~6mです。

■水やりについて
地植えのする場合は、一旦根付いたら水やりをする必要はほぼありません。
しかし、関東地方から東海地方では夏の気温が高いことから、朝の水やりが必要です。
鉢植えの倍は、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりをします。
乾燥が気になる場合、株元へ腐葉土や藁を厚めに敷いておくと良いでしょう。

■日当たりについて
日に良く当たることで花付きが良くなる樹木ですので日当たりの良い環境がよいです。
ただ冷涼な気候を好み耐暑性がなく、西日には非常に弱いため西日を避けて植樹すると良いです。

■肥料について
3月と6月に株の周囲に溝を掘って、鶏糞や骨粉、油かすなどの有機肥料を与えましょう。
また、鉢植えの場合は緩効性化成肥料を施すと良いです。

■病気・害虫に付いて
病気:ほとんどありません。
害虫:新芽にアブラムシが発生しやすく、風通しの悪い環境で育つとカイガラムシが発生しやすくもなります。
このほか、暖地で育てる場合、テッポウムシというカミキリ虫の幼虫が発生することが多いです。
株元におがくずのような粉が落ちていて幹に穴が空くとテッポウムシによる被害である可能性があります。