大きく白い花弁を咲かせるクチナシの花
- 登録
- 2021/06/11
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■染料や着色料としても活躍のクチナシ
クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑低木であり、6月から7月の梅雨の時期に白い大型の6弁花を咲かせるのが特徴です。
亜熱帯や日本では東海から以西の本州、四国、九州、沖縄で生育しています。
花形は一重咲きと八重咲があり、一重咲きは秋になると橙色をした実を付け、熟しても口を開かないことから、クチナシという名前が付けられたと言われています。
非常に強く甘い香りが漂い、実は黄色の染料として使われ、食品の着色料としてたくあんやゼリー、きんとんなどの色付けに使われているのです。
庭木として植えられることが多いですが、1m~2m程の高さで枝が詰まって育つことから垣根としてもよく使われてきました。
耐暑性はありますが、耐寒性はありません。
梅雨の時期に咲くので乾燥には弱いですが、半日陰でも育つことはできます。
■水やりについて
乾燥に大変弱い植物であるため、乾燥すると枯れてしまいます。
そのため、乾いたらたっぷりの水を与えましょう。
夏の時季は日差しが非常に強いですので、水をより多く与えると安心です。
また、基本的に直射日光のずっと当たる場所や西日の当たる場所はより乾燥しやすい環境になりますので、植える環境としておすすめできません。
■肥料について
肥料は、2月、8月に1回ずつ追肥を与えます。
夏が過ぎてから追肥してしまうと枝だけが徒長して花芽ができないため、夏が過ぎたら追肥しないように気を付けましょう。
■日当たりについて
日当たりの良い環境を好む植物ですが、半日陰のような環境でも十分育てることができます。
庭植えの場合は根が成長して木が大きくなったら耐えることができますが、鉢植えの場合、あまりに日差しが強いときはできるだけ明るい日陰に移動させると良いでしょう。
■病気や害虫について
病気:褐色円星病、さび病、裏黒点円星病、すす病など
いずれの病気も風通しの悪い環境で発生しやすい病気です。
こまめに剪定をするようにして風通しを良くし、さらに日当たりの良い場所で育てることが大切です。
害虫:オオスカシバ、カイガラムシ、アブラムシ、ロウムシ、オンシツコナジラミなどオオスカシバの幼虫は葉を暴食する被害が出てきます。
また、カイガラムシは樹液を吸うことで株が弱ってしまい生育も悪くなってしまうため、しまいには枯れてしまうのです。
またアブラムシは3月から5月によく発生し、新芽や茎、若い葉や葉裏にくっついて汁を吸い、株を弱らせてしまいます。
春から秋に発生するため見つけたらすぐ駆除するようにします。
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