祝い花

家紋の花菱のような形が特徴的なハナビシソウ

ハナビシソウはケシ科の一年草で、生息地は北アメリカ西部やメキシコ北部の丘陵地帯や山間部などの日当たりが良く乾燥した場所です。
カリフォルニア州では州花に選ばれ、カリフォルニア・ポピーと呼ばれることもあります。
日本に入ってきたのは明治初年頃で、家紋の花菱の形に似ていることからハナビシソウと呼ばれるようになりました。
ハナビシソウの咲き頃は4月中旬~6月で、日が当たると開き、暗くなると閉じるというユニークな性質を持っています。
オレンジ色の花がメジャーですが、薄い黄色や白、ピンク、赤などもあります。
ハナビシソウ庭園では、絨毯のように敷き詰めている光景も楽しめるので、群生させるのもおすすめです。

■日当たりについて
日当たりが良く、乾燥した場所を好むため、太陽の光が当たって水はけの良い場所に植えましょう。
花は日が当たることで開く性質があるため、日が当たらない場所では開花もしません。

■水やりについて
乾燥した場所に自生している品種ですので、水のやりすぎは禁物です。
庭に地下植えした場合には、基本的に自然の雨に任せておけば問題ありません。
鉢植えにした場合には、土が乾いたらたっぷり水をあげるようにし、日頃は乾燥気味にして育てましょう。

■病気・害虫について
日当たりが良く、水はけが良く、水のやりすぎをせずに、適切な管理を行っていれば、病害虫のリスクはほぼありません。
一方、水や肥料をやりすぎることや多湿や多肥な環境に置くと、病気が発生しやすくなるので注意しましょう。

■肥料について
庭に直接植えている場合は、特別に肥料を与えなくても、どんどん群生していくパワフルさがある花です。
やせ地でも育つ植物である一方、多肥な環境では花付きが悪くなることや伸びる形が悪くなるので注意が必要です。
鉢植えで育てる場合には、春と秋に少量の緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を月に1回ほど与えてください。
やはり、肥料の与えすぎは良くないため、様子を見ながら調整しましょう。