藤棚などで春に美しく枝垂れ咲くフジ
- 登録
- 2021/04/17
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フジは日本で古くより愛されてきた花で、4月下旬から5月上旬頃に見頃を迎えます。
垂れさがった房に紫色の小さな花が連なって咲き誇るのが特徴で、全国各地に藤棚が有名な神社仏閣や庭園などもあります。
フジは日本または中国原産のマメ科つる性の落葉木本で、春に藤棚で楽しませてくれるのは日本固有種のノダフジです。
フジは藤棚を作れるような広い庭がないと育てられないと思われがちですが、地下植えではなく、鉢植えにする方法もあります。
鉢植えにするには矮性種で花付きに優れた、ヤエフジやアケボノフジ、一才フジやカピタンフジを選びましよう。
■日当たりについて
庭に植える場合には、1年を通して日光が良く当たり、風通しの良い場所を選びましょう。
鉢植えの場合も、ベランダや軒下などのなど屋外の日当たりが良く、風通しの良い場所に置きます。
開花中は2~3日程度なら、室内に取り込んで鑑賞することも可能です。
■水やりについて
庭に植えた場合は、自然の雨に任せれば良く、定期的な水やりは必要ありません。
ただし、夏場に地面の乾燥が激しい場合には、朝または夕方にたっぷりと水をあげましょう。
鉢植えの場合は春と秋は1日~2日おきに1回程、夏場は朝か夕方の1日1回、冬は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらい水をあげてください。
■害虫や病気について
病気は小さなこぶが発生するこぶ病や斑点病、さび病などが発生する可能性があります。
また、主な害虫はフジノキクイムシやガ、カメムシなどが挙げられます。
■剪定の必要性
フジは自然のままに任せていると、つるが伸びすぎて葉が茂り、内部に光が届かなくなり、せっかくの花が咲かなくなってしまいます。
そのため、美しいフジの花を楽しむためにも剪定が大切です。
花が咲き終わった後の5月下旬~6月下旬までの間に混みあっている枝や重なっているつるを基部から剪定してください。
これによって、全体に光が届くようになり、花芽が付きやすくなります。
■藤棚の仕立て方
庭に植えて藤棚を作りたい場合には、適宜、支柱や作った棚につるを巻き付けるなど誘引を行ってください。
フジは5~10mとつるが長く伸びるため、放っておくと形が悪くなり、つるや花が邪魔になることさえあります。
特に花が終わった後は生長期になるため、つるをこまめに誘因しながら、希望の形へと仕立てていくのがおすすめです。
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