積もった雪を連想させるユキヤナギ
- 登録
- 2021/04/03
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ユキヤナギは名称から冬に楽しめる木のように思われますが、開花時期は4月頃です。
春に枝垂れた長い穂に多数の白い花が咲き、雪をかぶったように見えることから、柳の木に積もった雪が連想され、ユキヤナギと名付けられました。
白い花を咲かせるユキヤナギだけでなく、近年ではフジノ・ピンクなど花弁の外側がピンク、内側が白色で開花すると白とピンクが混じって、遠目から見ると薄いピンクに見える白以外の品種も登場しています。
■植えつけ
ユキヤナギは強健で生育旺盛な植物なので、どんな土壌でも逞しく育つ性質がありますが、花を咲かせるためには日なたに植えることが必要です。
枝が密生すると病害虫が発生しやすくなりますので、風通しの良い場所に植えましょう。
植えつけの適期は2月中旬~3月の春先か、10月~11月の秋のいずれかです。
根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や少量の完熟堆肥などを混合したうえで植えつけましょう。
根鉢の周りに水をたっぷりと注ぎ、棒などで突いて根と植え土をなじませてください。
■水やりと肥料
ユキヤナギはあまり水は必要としないので、乾燥が激しい夏の高温期以外は、水やりは必要なく、自然の降雨に任せておけば通常問題ありません。
肥料は1~2月に寒肥、5月に花後のお礼肥として粒状肥料を1m²あたり150gほど株元にばらまいてください。
■剪定の仕方
秋になると翌春に咲く花芽を分化します。
そのため、花後のなるべく早い時期に剪定しましょう。
枝が出過ぎて風通しが悪くなると病害虫が発生しやすくなるだけでなく、細い枝は花が付きにくくなってしまいます。
枯れ枝や細い枝は基部から切り除きましょう。
地際から刈り込んでも夏までには枝が伸びて、翌年も花を咲かせてくれます。
2~3年に1回切り詰めて、株を更新させるのがベターです。
■増やし方
落葉した3月に前の年に伸びた枝を長さ10cmほどで切り、1時間ほど水揚げをして切り口に植物成長調整剤を薄くまぶします。
赤玉土の小粒か、挿し木用土に挿し、たっぷりと水やりをして日陰の風が当たらない場所に置いてください。
乾かさないように管理していけば、4月~5月には新芽が出て発根に至ります。
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