祝い花

日本の冬を華やかに彩るハボタン

■冬でも美しいコントラストが楽しめる
ハボタンは漢字で葉牡丹と書き、その名のとおり、葉が集まって牡丹の花のように見える姿が特徴です。
外観は同じアブラナ科のキャベツに似ています。
渡来したアブラナ科のケールが江戸時代以降に品種改良されていき、観賞用の植物として普及していきました。
「東京丸葉」「名古屋ちりめん」「大阪丸葉」などの品種があり、現代も新しい品種が増え続けています。
丈夫で育てやすく、現在では日本の冬の庭を飾る風物詩となっています。
葉の色は緑色で気温が下がると葉が白や紫に色づき、美しいコントラストが楽しめます。
開花時期は春ですが、ハボタンは冬に葉を観賞する植物として普及しているので冬の花と言って良いでしょう。

■水やりについて
土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。

■日当たりについて
常に日当たりの良い場所で育てるのが好ましいです。
ただし葉が色づいてからは、日光を当てることができなくても葉の色が悪くなることはありません。

■肥料について
5~9月の生育期には緩効性肥料を、10月には即効性肥料を施します。
肥料が不足すると葉の生育が悪くなるので、しっかり与えましょう。
ただし葉が色づき始めてからも肥料を与えると、肥料の与え過ぎで葉の色づきが悪くなりやすいので、秋が深まったら肥料はストップします。

■病気・害虫について
ハボタンは丈夫ですが、高温多湿の環境で黒腐病が発生しやすくなります。
黒腐病は、キャベツやハクサイに見られる葉の病気で、夏に葉のふちから黄褐色の斑点が広がるのが特徴です。
黒腐病を防ぐには、風通しを良くし、肥料を過剰に与えないことが大切です。
ハボタンは害虫が付きやすい植物なので、常に害虫対策を心がけましょう。
ハボタンに付きやすいのは、ヨトウムシ、コナガ、アオムシなどのいわゆるイモムシです。
春から秋に付きやすいので、見つけ次第に取り除きます。
また一年を通してアブラムシも発生しやすいので、発生予防や駆除のために農薬を撒くこともおすすめします。