祝い花

魔除けの効果があるとして親しまれているヒイラギ

ヒイラギは、モクセイ科モクセイ属の東アジア原産の常緑樹です。
葉がとげとげしい様子から魔除けの効果がある木としても有名でしょう。
風水などにおいて家の敷地にお守りとして鬼門の方角に植えられているケースも多いです。
生垣として植えられているご家庭もあります。
雌雄異株が特徴で雄株と雌株の花に違いがあり、雄花は雄しべが2本、雌花は雄しべが長くなっているのです。
秋になると白い花を咲かせて、キンモクセイのような香りに芳香が漂います。
果実は翌年5月~6月に紫色の小さな実を付けます。
樹高は4m~10mになり、耐寒性、耐暑性、耐陰性ともに強いため、日陰でも栽培できますが半日陰の場所がおすすめです。
耐暑性はあるものの乾燥には弱い性質を持っているので、水はけの良い土壌で育てるのがベストです。
また、寒風には弱いので庭木として育てる場合、北風が強く吹き付けるような場所での生育もおすすめしません。

■水やりについて
庭植えする場合は根付いたら特に水やりする必要はなく、降雨のみでも生長します。
乾燥には弱いため、真夏の時期は土の表面が乾かないように水やりをすると良いでしょう。
鉢植えの場合も土が乾いたら水やりを行います。

■肥料について
順調に生長している場合は特に肥料を施す必要はありません。
ただし生育があまり良くないときは2月、8月下旬、油粕に骨粉を少量混ぜたのものを根元に2握りほど施すと良いです。
もしくは緩効性化成肥料でも良いです。
これらの肥料を与えると通年栄養が行き届いた状態を維持できます。
また、根の先端から肥料の成分を吸収する性質があり、肥料は幹の周りに散らして施します。

■病気・害虫について
病気
葉に褐色の斑点ができるカビの病気・炭そ病が発生する可能性があります。
胞子が飛んで周りの葉も同じように炭そ病になるおそれがあるのです。
また、同じような病気で葉に褐色の斑点ができるカビの病気・褐斑病になるおそれがあります。
この場合、枝丸ごと剪定する必要があります。

害虫
すすのような黒いカビが生えて葉を枯らしてしまうすす病を誘発するカイガラムシが枝や葉に寄生しやすいです。
葉が枯れてしまったり、新葉の出が悪くなったりするでしょう。
ブラシで擦って防除することや薬剤で駆除します。
またテントウムシに似たテントウノミハムシが発生する可能性があるのです。
葉を食害して変色し枯れてしまいます。
薬剤を撒いて駆除しましょう。