甘く優しい香りが漂う夜に咲く花・ゲッカビジン
- 登録
- 2020/11/05
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ゲッカビジンは、サボテン科クジャクサボテン属に属するメキシコや中米などの熱帯雨林地帯を原産地とする常緑多肉植物です。
非常に強い香りが特徴であり、7月から11月頃まで白い花を咲かせます。
ゲッカビジンは、夕方頃から開花し、朝になると萎んでしまいます。
草丈は1~2m程度で花色は白のみです。
また、高温多湿を好む植物であるため、耐寒性は弱く、耐暑性は普通です。
ゲッカビジンという名前は昭和天皇が皇太子だった当時、田氏と呼ばれる駐在大使とともに台湾を訪れ、この花の名前を尋ねたところ、「月下の美人です」と答えたためにこの名前が付いたと言われています。
■水やりについて
ゲッカビジンはサボテン科であることから水を好む植物です。
5月~10月くらいまでは土の表面が乾いたらたっぷり水やりを行うようにします。
また11月~4月の寒い時期は、土の表面が乾いて数日経ってから少量の水を与えるだけで良いです。
この時期は基本的に乾かし気味に育てると良いでしょう。
■日当たりについて
太陽によく当てておくことで花芽が付きやすくなりますので、11月~4月は日当たりの良い室内で育てます。
また5月、6月は戸外へ出して直射日光の当たる明るい場所に置いて管理します。
葉が黄ばむくらいのほうが花芽がつくためです。
また梅雨明けの時期から9月中旬の夏の間は葉焼けを予防するために半日陰に移しましょう。
そして日差しの弱くなる9月中旬頃から10月にかけては再度日向に移します。
■肥料について
生育期は緩効性肥料を月1回ほど与え、月2回の即効性の液体肥料を水代わりに与えると良いです。
窒素系のものですと、葉ばかりが育ってしまうため、リン酸とカリ分を豊富に含んだ肥料を与えるように注意します。
ただし幼苗の場合は株を大きくするため、窒素分の多い肥料を与えると良いです。
■病気・害虫について
病気
カイガラムシの排泄物によりすす病が発生することがありますので、カイガラムシの発生を防ぐことが重要になります。
害虫
茎や葉に白い塊のカイガラムシが頻繁に発生します。
すす病が起きるだけでなく、樹液が吸われてしまう可能性もあるため、薬剤などを使って防除するか、ブラシなどを使い擦り落としましょう。
また、蕾にアブラムシも付きやすいため、見つけたら薬剤などで駆除しましょう。
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