薄紫の花で秋の訪れを知らせるシオン
- 登録
- 2020/09/16
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■薄紫で可愛らしいシオン
シオンは、日本や東アジア原産のキク科シオン属の多年草です。
日本では九州から中国地方、日本以外にも中国や朝鮮半島、シベリアに分布しています。
冬に茎や葉は枯れるものの地中の根の状態で冬を越し、春になると芽吹いて秋に花を咲かせる宿根草です。
日本では平安時代から栽培されていますが耐寒性も耐暑性も強く、丈夫な性質を持っているのですが、現在自生しているものは少なくなってきており、絶滅危惧Ⅱ類に属しています。
開花期は9月から10月でこの頃になると花茎がまっすぐ伸び薄紫の可憐な花を咲かせ、秋の訪れを知らせます。
日本の気候にもとてもよくあった植物であるため、たとえそこが荒地であっても比較的よく育つのです。
そのため、初心者でも栽培しやすい植物です。
自生する場合は、山野の湿り気のある草原に自生する傾向があります。
シオンの根は咳止めや去痰の薬にも用いられており、薬草としても有名です。
実際に平安時代にも薬用として栽培されていた記録が残されています。
草丈は50cmから200cm程度に成長します。
■日当たりについて
できるだけ日当たりが良く水はけの良い環境で育てるのが良いです。
ただ、半日陰でも育つ植物ですが、日照時間が不足することで徒長し、花付きも悪くなるので注意しましょう。
■水やりについて
鉢植えする場合は土の表面が乾いて来たらたっぷりの水を与えるようにしましょう。
庭植えの場合は、特に水やりの必要はなく降雨のみでも十分です。
■肥料について
鉢植えの場合、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥するようにします。
庭植えの場合は、ほとんど必要ないのですが、施すならば元肥として少量の緩効性化成肥料や堆肥などを用土に混ぜこんでおくと良いです。
また追肥する際は、春に緩効性化成肥料を株元に置き肥するくらいで良いでしょう。
■病気や害虫について
大変丈夫な性質を持っており、病気になることはほとんどありません。
ただし、アブラムシが付く場合があります。
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