丸みがあって愛らしく夏は爽やかに秋は真っ赤に美しく彩るコキア
- 登録
- 2020/09/08
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■真っ赤で美しいコキア
コキアは、ヒユ科、ホウキギ属(バッシア属)として知られる西アジア、中央アジア原産の春まき一年草です。
ユーラシア大陸に広く分布しており、日本には中国経由で渡来し、1000年以上も前から国内で栽培されていました。
実際に江戸時代では枯れ枝を箒の材料にし、若い枝、果実を食用に使われてきました。
和名で箒木や箒草と呼ばれているのはその姿の見た目ではなく、箒の材料として使われてきたことから由来しています。
夏には青々として緑に、秋になると真っ赤に彩られ美しい観賞期は6月~11月までと長いですが、赤く染まる紅葉は10月~になります。
コキアはまんまるとした草姿が魅力的で近年庭木の代わりに育てられる家庭も増えているのです。
草姿を観賞するのがメインですが、夏から初秋にかけては1、2mm程度の小さな花が咲きます。
樹高は50cmから100cm程度ほどです。
私たちがよく見かける観賞用として栽培されているまんまるの姿が愛らしい品種はトリコフィラというものです。
コキアの種は秋田県の郷土料理として親しまれているとんぶりの原材料となっています。
とんぶりは、小さな身を窯でゆでて、水きりをしてからしばらく置いておき、もみ続けて皮を剥いて作ります。
見た目やプチプチの食感がキャビアに似ていることからとんぶりは畑のキャビアと言われているのです。
■水やりについて
多湿の環境が苦手で乾燥した土を好むので、鉢植えでは用土が乾いたときにたっぷりの水を与える程度でかまいません。
庭植えの場合はほとんど水やりする必要はないでしょう。
ただし夏に水やりをしっかりしていないと元気がなくなるため、朝と夕は与えると良いです。
あまりに水が不足すると生長不良になります。
■肥料について
コキアは肥料がなくても育てることが可能です。
肥料を与える際は、鉢植えの場合は6月から8月に月1度の置き肥を施すか、月3回の液体肥料を施しましょう。
庭植えはほとんど必要ないですが、大株にしてい場合のみ6月から7月に数回程度肥料を施すと良いです。
窒素分が多い肥料は草姿が乱れるため、確認してから施すようにします。
■病気や害虫について
病気:灰色カビ病
日当たりが悪いと生育が軟弱になり、灰色カビ病が見られることがあります。
また多湿の環境やあまりに肥料を与えすぎると根腐れを起こす可能性があるので注意しましょう。
害虫はほとんどありません。
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