祝い花

日本の秋の代名詞 ススキ

■品種が多いススキ
多年草の一種であるススキは、秋の代表植物として日本文化においても重要な存在です。
十五夜のお飾りとしても知られています。
丈夫な根を広げ、9~10月に辺り一面に開花します。
枯れたススキも風情があるとして鑑賞する人も多いです。
イネ科のアレルゲンなので、花粉症の人は気を付けましょう。
ススキは品種も非常に多く、標準ススキの半分ほどの小さなイトススキや虎斑のタカノハススキなどが有名です。
また地域に特化したものでは、屋久島ススキや金華山ススキなどが挙げられます。
小さめの屋久島ススキは、鉢植え用に適しています。
そのほか、アメリカで命名されたハチジョウススキのコスモポリタンやキャバレーなどもユニークです。
これらの品種は暑さに強い特徴があります。

■水やりについて
ススキは日当たりさえ良ければ場所を選ばない植物なので育てやすいです。
庭植えでも鉢植えでも育てられますが、水やりの頻度はそれぞれ異なります。
鉢植えは、用土の表面が乾いたならたっぷり水やりします。
特に夏場は、1日2回水やりをしましょう。
一方庭の場合は、葉が巻いているときにしっかり水を与えます。

■肥料について
鉢植えのススキは、肥料は控えめで問題ありません。
タカノハススキに関しては、窒素を含む肥料は良くないので肥料なしで育てます。
庭植えは水も肥料もほとんど不要です。
各品種によって適切な育て方をすることがポイントです。

■注意すべき害虫
ススキは丈夫な植物で、病気になりにくいです。
害虫が付く可能性も低いですが、気を付けたいのはカバキコマチグモと呼ばれる毒グモです。
カバキコマチグモの雌は、夏場にチマキ型の巣を作ります。
産卵を終えた雌は攻撃的になっており、巣に触れると噛まれることもあるので要注意です。
ススキの葉にカバキコマチグモの巣を見つけたときには、触れずにそのままにしておくようにしましょう。
子どもが生まれると雌グモは自分の体を餌として子どもに与えて自然に死滅するので、無理に排除する必要はありません。