祝い花

仏炎苞が美しいアンスリウム

■光沢あるハート型のアンスリウム
アンスリウムはサトイモ科の植物で、和名は紅団扇です。
仏炎苞と呼ばれる鮮やかな色をした部分は、花びらではなく葉の一種です。
しかしながらハート型の仏炎苞は非常に愛らしく、熱帯植物の雰囲気が漂います。
花はとても小さく、仏炎苞から突き出した軸の部分に集中して咲きます。
実際にはアンスリウムの種類は600以上もあります。

■アンスリウムの土
熱帯アメリカや西インド諸島などの熱帯地域が原産地のアンスリウムですが、育てるにあたっては強い日差しが苦手です。
日差しにより葉焼けを防ぐためにも、木漏れ日などの明るさのある日陰にて深い鉢で育てるのがベストです。
鉢には水はけの良い土を用意します。
排水性と通気性に富んでいる用土が好ましく、アンスリウムの専用の土も販売されています。
洋ラン用の培養土もアンスリウム栽培に使用可能です。
そのほかにも赤玉土やパーライトをミックス配合しても良いでしょう。
植え替えをする場合は、5~8月に行います。
植え替えの目安となるのが、鉢の底から出ている根です。
根がいっぱいに伸びてきたら植え替え時期ですが、それ以外は2年に1度の頻度で問題ありません。

■水やりと肥料
アンスリウムは用土が湿気が苦手な反面、空気中の湿気は好む植物です。
水やりのコツは、シーズンによって与える量を変えることです。
生育期である5~10月は、鉢が乾けばたっぷり水を与えましょう。
一方気温10℃以下の休眠期には、用土は乾かし気味にして水やりも控えます。
鉢が乾いてから3日ほどしてから水やりをするようにします。
湿度が高くなりすぎると、立ち枯れ病を起こしやすくなるので気を付けましょう。
万が一立ち枯れ病が発生したならば、株も土も処分しなくては伝染してしまいます。
肥料に関しては、5〜10月の生育期は固形の緩効性肥料を決められた指示通りに与えます。
肥料を与えすぎて肥料焼けを起こさないよう要注意です。

■病気や害虫
まず病気はうどんこ病や立枯病、灰色カビ病などが挙げられます。
また害虫はアブラムシやカメムシ、ハダニがよくくっつきます。
育て方には十分注意しましょう。