祝い花

古くから日本人に親しまれている清楚な花・ユリ

■切り花にしても美しい香りの良いユリ
ユリは世界的に人気のある花で、花姿も開花時期も様々な品種が豊富に揃っています。
日本にも大きな花を咲かせるヤマユリや可憐なササユリ、テッポウユリなどさまざまなユリが野山に自生していました。
庭植や切り花にして楽しむほかにも、根を食用とするなど日本人の生活に古くから溶け込んでいるユリは、現在でも多くの庭に植えられて愛され続けています。
交配して作られた園芸種にはオリエンタル・ハイブリッド、アジアティック・ハイブリッドの2つの系統があり、このほかにもヒメユリやテッポウユリなどの野生種もよく栽培されているのです。
開花すると良い香りが庭を包みこむユリは花もちも良いため、たくさん植え付けて切り花として屋内でも楽しむことができます。
海外でも大変人気が高い花で、白いものはマドンナリリーと呼ばれて神聖な花として親しまれています。

■日当たり
ユリはその種類によって栽培環境が変わってきます。
スカシユリやテッポウユリなどの小型で細い葉を持つユリは日当たりの良い場所を好みます。
オリエンタル系の広い葉を持つユリは半日陰を好むため、植え付け場所はユリの品種によって変えるように注意しましょう。
球根はあまり温度が高くなるとダメージを受けるため、花後の梅雨以降に直射日光が当たらないような注意も必要となります。
風通しが良く水はけの良い土壌を好むため、湿った場所では盛り土をして植え付けると生育が良くなります。

■水やり
球根を植え付けた後はたっぷりと水やりをしますが、その後は特別な水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷりと水やりを行います。

■肥料
庭植の場合は元肥として緩効性化成肥料を与え、その後は液体肥料を2週間に一度のペースで与えます。

■病害虫
球根腐敗病や青かび病、葉枯病などにかかりますので、降雨の際に泥の跳ね返りが付かないように株元にマルチングを行い、発病した株は除去します。
またアブラムシが付くので浸透移行性粒状殺虫剤を使用します。