祝い花

彩り豊かで情緒あふれる梅雨の花・アジサイ

■梅雨に咲く色鮮やかなアジサイ
アジサイは日本産まれの落葉低木で梅雨の時期を鮮やかに彩る庭木として大変人気があります。
日本の風土に合っているため、丈夫で育てやすくどなたでも気軽に取り入れられる庭木として、品種改良され多種多様な花を楽しむことができます。
額咲きのガクアジサイ、手まり咲のアジサイ、山地に自生するヤマアジサイ、西洋で品種改良されたハイドランシアなどが代表的で、さらに北米原産の外国種なども日本で入手することができます。
アジサイは土壌の酸性度によって花の色が変わることでも知られており、酸性の土壌では花が青くなり、弱アルカリ性の土壌では赤みがかってくるため、過リン酸石灰や苦土石灰などで土壌を整えてさまざまな色合いを楽しむことができます。

■日当たり
アジサイは日当たりの良い場所を好みますが、株元は水持ちの良い土壌を好みます。
耐陰性もあるため半日陰のスペースに植え付けることもでき、シェードガーデンにも使用できる植物です。

■水やり
アジサイは水切れに弱い植物ですので、日差しの強い時期は地植えでも水やりをすると良いでしょう。
鉢植えの場合は特に水切れしないように注意して、土の表面が乾く前に鉢底から水が出るくらいたっぷりと水やりしましょう。

■肥料
アジサイは冬場の寒肥と開花前の5月に施肥を行います。

■病害虫
うどん粉病、モザイク病などにかかりやすいため、葉が込み合ってきたら剪定で風通しを良くするのが良いでしょう。

■植え付け
アジサイは水持ちの良い土壌を好むため、黒土に肥料を混ぜたものを基本としますが、鉢底に鹿沼土などを混ぜて管理すると通気性と保湿性を両立させることができます。

■アジサイの剪定
アジサイの花が終わったら剪定を行います。
注意すべき点は花後できるだけ早めに剪定を行うというところです。
アジサイは秋は枝の先端に来年咲く花芽が付きますので、秋以降に剪定をしてしまうと来年の花が付かないということになってしまいます。
早めに剪定を行うことで栄養が必要な枝に十分行きわたり株を充実させることができます。