祝い花

庭を彩る元気な花「ポーチュラカ」の育て方

■可憐な一年草、ポーチュラカ

マツバボタンに似た、小ぶりで可愛らしい花を付けるのが特徴です。
その名の通り、松の葉のように細い葉を持つマツバボタンとの違いは、丸みを帯びた多肉質の葉にあります。
初心者でも育てやすく、夏の日差しにも負けない生命力にあふれた品種です。
小さいけれども、赤やオレンジ、紫など、カラフルな花とみずみずしい葉のコントラストが美しく、初夏の庭先を彩ってくれるでしょう。
熱帯地方が原産ということもあり、耐熱性に優れ、乾燥にも強い植物です。
ただしその分、寒さには弱く、直植えした場合は霜が降りる時期には枯れてしまうでしょう。
夜になると花も葉も閉じてしまい、花は1日限りの命です。


■土壌について

一般的な園芸用の培養土で育ちます。
水はけの良い土壌を好むので、川砂か赤玉土を混ぜ込むとモアベターです。
自分でブレンドするなら、赤玉土と腐葉土にパーライトもしくは川砂を混ぜると良いでしょう。


■水やりについて

多肉性植物なので、乾燥に強く、過湿に弱いので水のやりすぎには注意しましょう。
用土が乾いてきたタイミングで、しおれない程度に水やりをすれば充分です。
鉢植えなら、鉢受けの皿に水が溜まらないように気を付けます。
また、葉に水がかかると花が萎む原因になるので、口の細いジョウロを用い、丁寧に土へ水を注ぐようにしましょう。


■肥料について

直植えの場合は肥料を特に必要としないほど生命力のある花ですが、鉢植えの場合は緩効性化成肥料を与えます。
場合によっては、月に1度ほどのペースで液体肥料を適宜に与えても構いません。


■病害虫について

パワーがあり、病害虫も寄せ付けないポーチュラカですが、湿度が高い状態が続いて弱ってくると、アブラムシが発生することがあるので注意が必要です。
アブラムシは葉の栄養を吸い取ってしまうばかりか、アブラムシの分泌物は、光合成を阻害するスス病を招いてしまいます。
薬剤を散布するか、その都度駆除するようにしましょう。