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可憐な青い花、「リンドウ」の育て方

■野趣に富む秋の草花、リンドウ

竜胆と書いてリンドウと読みます。
日本原産で、昔は根を薬として使われていました。
秋に開花時期を迎える多年生植物で、本州から四国、九州まで広く自生する山野草です。
花は釣り鐘型をしており、紫がかった青が特徴ですが、白い花を付ける品種もあります。
群生することはなく、1本ずつ単独で咲く姿から、花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」。
切り花用や鉢植え用として改良された品種も多い花です。


■リンドウの用土と水やりについて

水はけが良い酸性の土を好みます。
お庭に直植えする際は、腐葉土をすき込んでおくと良いでしょう。
鉢植えならば、市販されている山野草用の培養土を使うと便利です。
そうでなければ、赤玉土に鹿沼土、腐葉土をブレンドしておきます。
この時、緩効性肥料を少量混ぜ込んでおけば、次々と花を咲かせてくれるでしょう。
リンドウは適度な湿度がなければ健康に生育しません。
乾燥によって葉が傷んでしまうと元に戻ることはないので、注意が必要です。
水切れしないように栽培しますが、水のやりすぎも根腐れを起こす原因となるので、鉢植えなら表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。
直植えの場合も、晴天が続いて土が乾燥しているようなら水やりをするようにしましょう。


■栽培に適した環境

リンドウは、明るくて温かな場所を好む品種です。
ただし、夏の強い日差しは苦手なので、直射日光は避け、明るさがある日陰に移します。
直植えならば簾などで遮光しても良いでしょう。
9月半ば頃になれば、日差しの下に戻してやります。
冬は凍結することがないよう、寒冷地では気を付けて管理することが大切です。

■病害虫について

葉に斑点が浮かび、さび付いたように見えるさび病が主に見られます。
アブラムシやナメクジ、芋虫などの害虫にも注意しましょう。
根っこの養分を吸い取るネコブセンチュウという害虫は、花を咲かせない原因にもなります。
薬剤での対処も難しいので、用土の日光消毒に留意しましょう。