祝い花

育てやすく可憐な花が魅力のクリスマスローズ

クリスマスローズは、ローズと言ってもバラ科ではなく、キンポウゲ科に分類される植物で、カンシャクヤクという和名を持ち、冬枯れの季節に可憐な姿で私たちの目を楽しませてくれます。
寒さに強く、ガーデニングビギナーさんにもオススメの品種です。
色や形のバリエーションが多彩なので、選ぶ楽しみも多い品種と言えるでしょう。

■日当たりについて

冬に見ごろを迎える植物なので、寒さには比較的強い性質を持ちます。
逆に強烈な直射日光には弱く、葉を傷めてしまうこともあるので注意しましょう。
庭などに直植えする場合は、木の下などの半日影を選びます。
鉢植えならば、春と秋には日光が当たる場所に、夏は日影にと移動させて育てるのがポイントです。
寒さが得意とは言っても、霜が降りるほどになる場合は、霜よけを施してあげることが必要になります。

■水やりと肥料について

クリスマスローズは高温多湿を嫌います。
水やりは土の表面が乾いてきてから、たっぷり与えましょう。
冬場は遅い時間に水やりを行うと、夜に冷え込みによって根が冷え、弱らせてしまうので、午前中に行うことがポイントです。
梅雨から秋までの期間は休眠状態ですので、それほど水分を必要としませんが、極端に乾燥すると枯れてしまいます。
また、夏は害虫が付きやすいこともありますので、葉の裏などにも霧吹きで水をかけてあげて下さい。
冬から春にかけては液体肥料を10日に1度程度与えますが、休眠状態の時期は必要ありません。
かえって株を傷めてしまうこともあるので、注意が必要です。

■用土について

元々はヨーロッパに多く自生していた植物ですから、水はけの良い土を好みます。
クリスマスローズ専用の土も市販されていますが、手に入らないようなら、小粒の赤玉土5、腐葉土3、鹿沼土または小粒の軽石1をブレンドすると良いでしょう。
ただし、水はけが良過ぎると乾燥が進み、水切れを起こしやすくなります。
高温が続く季節は、根元に腐葉土を置くなどして乾燥を防ぐ工夫が必要です。