花も楽しめるショウブの育て方
- 登録
- 2018/05/18
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ショウブと呼ばれるのは、一般的にハナショウブのことを指し、端午の節句に菖蒲湯として用いられるショウブとは別の植物です。
菖蒲湯のショウブはショウブ科ショウブ属に属し、青紫色の美しい花を咲かせることはありません。
ススキの穂のような花とはいえない程度の花しかつかず、田んぼの端やアゼなどに自生しています。
一方、ハナショウブのほうはアヤメ科アヤメ属の植物です。
ハナショウブは5月のほぼ同時期に見ごろを迎えるアヤメやカキツバタと見分けがつきにくいので、その特徴を覚えておくと育てる際にもスムーズです。
ハナショウブには花びらに黄色い筋が入っており、アヤメは花びらの模様が網目状になっていて、カキツバタは花びらに1本の白い筋が入っているとともに水湿地に生えるという違いがあります。
これに対してハナショウブは湿地でも乾燥地でも生育が可能で、色数やバリエーションも豊富で派手に咲くのも特徴的です。
■水やりについて
5月から6月にかけて各地の菖蒲園に美しく花を咲かせますが、菖蒲園では見た目の美しさや風情を楽しむ演出をするために水を張っていることがほとんどです。
もっとも、ショウブはカキツバタとは異なり水生植物ではありませんので、花の開花時期はよくても、周年にわたって株元が水に浸かる環境で栽培することはよくありません。
もっとも、お水を好むことは事実ですので、極端に乾燥しない日当たりのよい場所を選んで植えます。
発蕾から開花中は乾燥すると花がキレイに開花せず、開いてもすぐにしぼんでしまうリスクがあるので、お水を充分に与えるようにしましょう。
鉢植えで育てる場合には容器に水を入れ、水を張った容器に鉢ごと入れておく方法がおすすめです。
■肥料について
株を太らせるために秋の施肥が重要性を帯びますので、9月から10月に一般的な培養土を施肥し、翌年に良い花を咲かせるように気を配りましょう。
早春の芽出しの時期は開花後に少量の施肥を行います。
これに対して、最初の植え付けの際は肥料の与えすぎはよくないので、しっかり根づいてから肥料を与えるようにしましょう。
■病気・害虫について
病気の心配はほとんどありませんが、害虫はヨトウムシ、メイガに要注意で特に5月から6月は注意が必要です。
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