供花

式に供花の手配が間に合わない!式が終わっていた時はどうする?

■お花を送るのが遅れた・間に合わなかったと気付いた時
お知り合いの方や大切な方が亡くなったという事実を、後に知ってしまう場合もあるでしょう。
葬儀がすでに終わっている場合やちょうど当日に葬儀が始まっている場合は悩んでしまうのではないでしょうか。
どうにかして供花を間に合わせたいという気持ちになってしまいますが、式が終わっていた時やその途中の場合は式場に送ってはいけません。
気持ちを表したいところではありますが、変なタイミングで供花が届いてしまうと式場にもご遺族様にも迷惑がかかってしまいます。
良かれと思って行った行動が、常識知らずという方向に捉えられてしまうため避けましょう。
中には、家族だけで落ち着いて葬儀をしたいと考え、あえて式後に報告してくるご遺族もいます。
供花は必ず式場にしか届けていけないものではなく、葬儀後の自宅へ届けても問題ありません。
慌てずに後飾り花を贈るのでもOKですので、間違っても変なタイミングで送らないようにしましょう。
すべてのご遺族様が参列や供物を希望しているとは限らず、中には辞退しているため、あえて伝えていないケースもあります。
もしご遺族様から何も知らされていない状態の時には、後飾り花も送ることで迷惑がかかってしまう場合もありますので注意が必要です。

■送るお花の種類について
自宅に飾れるアレンジメントフラワーや胡蝶蘭が一般的です。
さらに、ご遺族様によっては特定の宗教に入っている場合などは、よく利用されるお花が決まっている場合もあります。
故人がどの宗派に入っているのかわからない場合は、事前に確認したうえで花を選ぶようにすると良いでしょう。
たとえば、仏教の場合は菊やデンファレ、カーネーションが利用されています。
ほかにも、胡蝶蘭なども利用されていますので、仏教の場合はこれらのお花を選んであげると良いでしょう。
神道の場合も仏教と同じように百合や菊が使われ、白い菊は一般的です。
どうしても宗派がわからない場合は、洋花でお送りするのが無難です。
自宅に送るようになりますので、お花の大きさはスタンド花など式場に送るような大きいものは避けましょう。
あまりにも大きいとどこに置いて良いのかわからずに、ご遺族様を困らせてしまいます。
送る相手がご年配の方など、仏壇花にお水を毎回のようにあげるのが大変な方へ、生花ではなく小ぶりなプリザーブドフラワーや造花などを送ると喜ばれるでしょう。
毎日のように頻繁なお手入れが必要ないため、ご遺族様に負担をかけずに済みます。

■最近選ばれるお花の傾向
一般的に胡蝶蘭や菊などが多いのですが、色はあまり派手なものではなく落ち着いたものが好まれます。
華やかな色よりも白が基調に青、紫、緑の定番色を差し色とすることが多いです。
しかし近年は、一般的なお花のほかに、元々故人が好きだったお花を選ぶ傾向も増えています。
例えば、バラの花はトゲがあるため供花からは避けるという傾向もありますが、バラはお花の中でも人気が高く故人が生前好まれていてお供え花に使用するケースも増えています。
チューリップやひまわりのような明るい色のお花が好きだった場合は、葬儀だからと形式にとらわれずあえて選ぶ場合も多いです。
ほかにも、黄色やピンクの色花を組み合わせた、アレンジメントが送られる傾向もあります。
式場に飾る場合はスタンドフラワーを選ぶ方も多いのですが、今回は遅くなってしまい、自宅に送るためフラワーアレンジメントを選びましょう。
なんとなく葬儀でおめでたいことではないため、無難なお花を選ばなければと考えがちですが、最近ではさまざまな選び方が主流になっています。
故人が喜ぶことやご遺族の意向を第一に考え、お花を選ぶと良いでしょう。

■金額の相場
どの程度の供花を購入すれば良いのか、悩んでしまう方も多いでしょう。
費用の相場としては、法人の場合平均で1万~1.5万円、個人は5千~1万円程度となります。
金額で迷ってしまった時には、こちらの相場を参考にしてみてください。
あくまで平均の金額になるため、故人と関係性で決めても問題ありません。
また、ご自宅での飾りはお花を置く幅が限られ、1万~1.5万円代のお花はかえってご不便をお掛けする場合もございます。
ご予算に縛られず、高さ30cm程度の小ぶりな篭花のアレンジメントフラワーを選ぶのも一つの方法です。

■お札・メッセージカードについて
お花と一緒にお札やメッセージカードを付けたほうが良いのかという点では、どちらでも問題ありません。
必ずメッセージを付けないと失礼ということもないため、そのままお花だけを送っても良いのです。
ただ、何か一言気持ちを伝えたいと考える方もいると思いますので、その場合は一緒にメッセージを添えると良いでしょう。
内容の例としては、「○○様のご逝去に接し謹んでお悔やみ申し上げます。」というような通常のお悔やみ文で問題ありません。
お花が遅れたという点が気になってしまうかもしれませんが、メッセージにその文を入れる必要もありません。
入れてはいけないという決まりもありませんが、特別に入れなくてもOKです。
ただ一点してはいけないのが、式後にもかかわらず弔電を送る行為です。
常識がないと思われてしまいますので、メッセージを添えるようにしましょう。