供花

供花を贈る際に心得ておきたいこと

■贈るタイミングや場所をしっかり確認し意向を確かめよう

供花を贈る際には仏式ならお通夜、神道やキリスト教なら前夜祭と呼ばれるタイミングで贈られるのがベストです。
ご自宅に贈るのか、通夜や告別式の会場やお寺、教会で葬儀が行われるのかで贈る場所も異なりますので、場所なども間違えないよう、よく確認しておきましょう。
贈る際には故人様やご遺族様との関係にもよりますが、ご遺族様はお心を落とされて悲しみの中にあるとともに、葬儀の準備などでお忙しく、個々の電話対応はできないケースもあります。
もっとも、最近は家族葬などのため派手な祭壇を設けない、お気持ちだけ受け取るという方も増えています。
そうした意向は葬儀社や会場の方に伝えているケースが多いので、ご遺族に直接確認ができない場合には、良かれと思っていきなり会場に供花を贈るのではなく、まずは葬儀会場やお寺などに電話をかけ、お花を贈りたいけれどどうしたらいいか相談をされるといいでしょう。
贈り方ですが、かつては祭壇の両サイドに対で贈るのが基本でしたが、最近は1つでも贈ることができます。
特に家族葬などではスペース的にも1つでも充分であるほか、カゴに入ったアレンジメントタイプも自宅に持ち帰っても飾れるので喜ばれます。

■花の種類に気を付けよう

供花の種類といえば、仏教では白や黄色の菊が定番ですが、最近ではピンクや紫など淡い色であればカラーのお花も組み込まれるのが一般的になっています。
この点、菊はセレモニー用に年間を通じて電照菊などが用意されていますが、本来は秋の花です。
5月の花を選びたいということであれば、旬のカーネーションの白や白い胡蝶蘭のスタンド花やデンファレなどの洋蘭のアレンジメントなどを選ぶとよいでしょう。
一方、キリスト教の場合、定番の菊は用いられません。
白いカーネーションや白いユリが定番となります。
また、バラは棘があることから不吉なイメージをもたれるため、基本的にNGです。
バラは5月頃に見ごろを迎えてくるため、白のバラを贈りたくなることもありますが、故人様が大好きな花はバラだったといった特別な事情がある場合を除き、控えるのがよいでしょう。