供花

3月の初彼岸、故人様やご遺族様に気持ちを届けるためのお花。

仏の世界では春の3月と秋の9月にはお彼岸があり、先祖が眠るお墓にお参りするのが習わしになっています。
最近、亡くなられた方が49日を過ぎてから初めて迎えるお彼岸を初彼岸と呼んでおり、初彼岸の際にはご自宅を訪れてお線香をあげたり、親しい方やご親族であればお墓にお参りさせてもらったりするのが風習となっています。
初彼岸にお参りしたいけれど日程がとれない、体調の関係で出向けないという場合や、訪問する際にお花を一緒に届けたいといった際にはどのようなお花がいいでしょうか。
仏様にお供えするお花というと白や黄色の菊が定番ですが、暑さ、寒さも彼岸までという言葉があるように、春のお彼岸の時期は温かさが増して花の種類も増え、春らしい花がたくさん登場してきます。
今の時代は仏の花と決めつけずに、幅広い花を盛り込んだアレンジメントが一般化していますので、きらびやかすぎるものでなければ、種類を問わず盛り込めます。
赤ばかりとなると少し配慮が足りないように思えてしまいますが、白や淡いピンクや黄色、紫やブルー系のカラーを基調にすれば、1本くらいは赤などが紛れていても問題ありません。
春の時期に楽しめる花として、オリエンタル百合やグラジオラス、トルコキキョウやスプレーマムをはじめ、白やピンクなどのカーネーションやスプレーカーネーションなども加えてもいいでしょう。
若くして亡くなられた女性なら、可憐な白いリシアンサスを中心に、ピンクやラベンダー色などの花をとり合わせると、故人のイメージを彷彿させます。
3月にはチューリップも見頃を迎えますが、チューリップが好きだった故人の方であれば、ピンクや白、黄色のチューリップを盛り込んでもいいでしょう。
お届けする際はアレンジメントで、持参する際は花束でもいいですが、直ぐに飾れるアレンジメントタイプでお持ちすると、祭壇や仏壇にも直ぐに備えられて喜ばれます。
長く楽しめるプリザーブドフラワーを選ぶのも1つの方法です。