供花

個人的にご供花を贈る場合のマナーを知っておこう

■訃報を聞いた時のマナー
訃報を聞き、個人的にご供花を贈りたい場合や故人の勤務先とは関係のないクラブチームなどの団体として供花を贈りたい時、どのようなことに気を付けるべきかご紹介します。

■個人で贈るよくあるパターン
友人やそのご家族、仕事関係者そのほかの知り合いの訃報を聞き、供花を贈るといっても、実はタイミングによって贈るマナーやスタイルに違いが出ます。
どんなパターンがあるのか、万が一に備えて理解しておきましょう。

・最も多いのは葬儀に贈るお花
最も多いパターンは、通夜や告別式などに葬儀会場へと贈るお花です。
ただし、葬儀までに時間がある場合や亡くなってすぐに訃報を知らされた場合などは枕花を贈るケースも少なくありません。
枕花は亡くなってからお式前までご遺体の枕元に飾るお花のことで、ご遺体が安置されているご自宅などに届けます。
一方、訃報を知るのが遅かったなどで葬儀に間に合わなかった時や後日知った時などは、後飾りお供え花をご自宅宛に贈ることもあります。
葬儀の直前に亡くなったことを知ったのであれば、急いで枕花を届けるよりも、葬儀向けの供花を贈るのがベストです。
タイミング的に迷った時も、間に合えば葬儀向けの供花を贈るようにしましょう。

■金額の相場
どのくらいの金額の供花を贈るかは、故人との関係性や立場などによっても異なります。
一般的な相場は、以下の通りです。
・枕花・・・5000円~1万円程度
・斎場宛・・・16,500円(税込み)程度
・後飾り花・・・5000円~1万円程度
グループや団体など複数名で贈る時は、予算を上げて贈ることも少なくありません。
個人間で贈る時は、会社関係のやり取りとは異なり、あまり高額なお花を贈るとかえって気を遣わせてしまうこともあるので、故人との関係を踏まえて予算を決めましょう。
予算に迷ったら、上記の金額を参考にしてください。

■どのような種類のお花を贈るべきか

贈るタイミングや贈り先に合わせて、贈るべき花の種類を選ぶのがおすすめです。

・枕花・・・アレンジメントフラワー
自宅宛に贈るため、自宅でも飾りやすい、大きすぎず、飾りやすいアレンジメントフラワーがおすすめです。

・式宛の供花・・・
斎場や寺・教会での葬儀:スタンド生花
自宅での葬儀:アレンジメントフラワー
葬儀場であれば、場所も広いので、祭壇でも目立つスタンド生花がおすすめです。
これに対して、ご自宅葬なら飾りやすくスペースを取りすぎないアレンジメントフラワーにしましょう。

・後飾り・・・アレンジメントフラワー、胡蝶蘭
ご自宅宛となるので飾りやすいアレンジメントフラワーや長く見守ってくれる白い胡蝶蘭の鉢植えがおすすめです。

■団体や連名で贈るのは失礼?
故人とスポーツサークルや趣味の会で仲良くしていた、地域のボランティア活動や自治会などで一緒に活動していたといった場合、一個人ではなく、団体としてや、メンバー全員や有志で贈りたいこともあるのではないでしょうか。
この際は、団体名や連名で贈っても問題ありません。
ただし、連名の場合、人数が多いほど札の文字が小さくなり、ご遺族様が確認しづらくなり、見た目もよくありません。
連名で贈るのであれば、3名までがベストです。
それ以上の人数になるなら、「○○家一同」「○○大学 ○○グループ一同」など団体名を記載するようにしましょう。

■手配のタイミング
供花は手配のタイミングがとても大切です。
たとえば、葬儀の供花が葬儀に間に合わないと飾ることもできないばかりか、葬儀場も困ってしまいます。
以下で手配のタイミングについて、詳しく確認していきましょう。

・枕花・・・ご葬儀の前まで(火葬のみの時は火葬前まで)
ご遺体がある場所に贈るお花ですので、ご遺体がどこにあるかを確認しましょう。
ご自宅なのか、それとも既に葬儀場に安置されているのかの確認が必要です。
枕花は切り花のアレンジメントフラワーを贈ることが一般的なので、葬儀まできれいな状態で飾り続けるのは難しいケースが少なくありません。
もし、枕花だけでなく、葬儀にもお花を飾ってほしいとお考えなら、枕花とは別に葬儀向けの供花も手配するのがベストです。

・葬儀・・・お式に間に合わせて
葬儀会場に葬儀の開催日時に間に合うように贈ります。
通夜と告別式がある場合は通夜の開催時間までに、1日葬の場合は開始時間の数時間前や前日までに届けるなど、式に間に合うようにしなくてはなりません。
葬儀の日程と場所を確かめて勝手に贈るのではなく、まずは式場に問い合わせ、いつまでに贈れば良いか、贈る花の決まりや業者の指定があるかを確認しましょう。
一方、自宅葬の場合は、ご遺族が直接受け取ることがほとんどです。
何かと忙しい時期であり、供花を辞退されるケースもあるので、事前に送っても良いか、いつなら都合が良いかを確認することが必要になります。
葬儀場に問い合わせる時間がない方や大変な時期にご遺族に確認の電話をかけるのは抵抗があると感じる方も多いのではないでしょうか。
そのような際にはビジネスフラワー(R)が代わりに確認も行いますので、電話などで事前にご相談ください。

・後飾り・・・葬儀後1週間以内程度
葬儀に間に合わなかった場合などはすぐにご自宅宛に手配しましょう。
また、訃報を聞くのがかなり遅くなったというケースもあるかもしれません。
そんな時には、葬儀後1週間を過ぎていても問題ありません。
というのは、後飾りには仏前のお供え花を絶やさないという目的もあるためです。
気になる時にはメッセージカードなどを付けて、遅れて知ったことを伝え、故人への感謝の言葉やご遺族への弔いや労いの言葉を添えましょう。

■お札とメッセージカードはどちらをつける?
葬儀向け贈る供花の場合、原則、送り主名を書いたお札を付けます。
なぜかというと、誰からお花が送られているか一目見てわかるようにするためです。
枕花や後飾りはご自宅のお部屋などに飾られるため、メッセージカードでもお札でもどちらでも問題ありません。

■弔電は送るべき?
弔電は原則として葬儀向けに送り、葬儀において内容や送り主の名称を読み上げられることになります。
供花を贈ることで、お名前札で遺族にお花を贈ったことが伝わりますが、直接式に参列できない時や家族葬の場合には、遺族に気持ちを伝えるために供花と一緒に弔電を添えることもあります。