お供え花の違いと贈り方(枕花、供花、後飾りなど)
- 登録
- 2022/01/14
■違いやマナーをご紹介
ご親族やお知り合い、お仕事の関係者などが亡くなられた時にお花を贈る機会も多いかと思います。
社会人になって初めての弔事にあたり、どのタイミングで、どんなお花をいくらくらいの予算で贈れば良いのか、悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような機会に備えて、お供え花のさまざまな種類とその違い、贈り方のマナーなどについて知識を得ておきましょう。
■枕花、献花、供花(弔花)、供華、後飾りの違いについて
弔事に供えられるお花には、いくつか種類があります。
よく用いられる代表的なお供え花についてご紹介します。
・枕花(まくらばな)
枕花は亡くなられた直後、ご遺体を安置されているご自宅や葬儀場でご遺体のそばに飾られる花です。
葬儀が執り行われるまでの間、飾られます。
贈る場合は、亡くなられたという一報を受け取ったら、すぐにご遺体が安置されている場所を確認して手配します。
かつては、亡くなられると病院や高齢者施設などからご自宅へ一度戻るのが一般的で、ご自宅宛てに贈るのが基本でした。
ですが、最近は病院などから直接、葬祭場にご遺体が移送されることが増えているので、贈る場所を確認することが大切です。
・供花(弔花)(きょうか・ちょうか)・供華(きょうか・くげ)
呼び方、書き方はいろいろありますが、通夜や告別式などの葬儀に際して祭壇にお供えするお花のことです。
自宅葬、葬儀場での家族葬、一般葬、社葬など葬儀の形式を問わず、祭壇にお供えするお花や式場に飾っていただくお花のことを指します。
最近は減っていますが、自宅や式場の外や周囲に飾る花輪をはじめ、祭壇の脇に飾るスタンド花、祭壇に飾るアレンジメントなど、幅広いスタイルのものが含まれます。
贈る場所は葬儀が行われる場所となりますので、場所や日時、どのようなお花を受け付けているかなどを確認しましょう。
・献花(けんか)
献花は祭壇や棺などに直接、敬意を表しながら供えるお花です。
仏教では一人ひとりお焼香をする習わしがありますが、キリスト教式の場合は、焼香ではなく、白いバラの花や白いカーネーション、ユリの花などを1輪ずつ祭壇に供えて、最後のお別れをするのが一般的です。
また、散骨時に船に供えるものや納骨時などにお墓にお供えするお花を献花と呼ぶこともあります。
1輪花や、花束の形式など、手に持ちやすいスタイルの花が基本となります。
・後飾り(あとかざり)
後飾りは葬儀を終えた後、自宅に戻り、四十九などの儀式が終わるまで供える祭壇です。
お仏壇に供える前に、祭壇を設けて供養をするために設置されます。
後飾りにもお花は欠かせません。
葬儀の際の祭壇に飾られた供花を持ち帰って供えることや枕花として贈られたお花がまだきれいであれば、枕花も後飾りに供えられることがあります。
葬儀後に後飾り向けにお花を贈るのも、ご遺族には喜ばれます。
葬儀に参列できなかった方、訃報を知るのが遅れ、葬儀のタイミングで供花を送れなかった方をはじめ、お気持ちとして、このタイミングで贈られるのもありです。
故人をゆっくりと弔いたい、ご遺族の悲しみに寄り添いたいという気持ちが伝わります。
■どのお花を贈るべきか
いくつか種類や贈るタイミングがあると、どのお花を贈るべきか迷われるかもしれません。
基本的に法人、個人問わず、亡くなった直後の枕花、葬儀に際して贈る供花、葬儀後に贈る後飾り花のどれかしらで贈るのが一般的です。
中でも最も多いのは、供花として贈ることです。
式の日程を事前に教えてもらっているのであれば、供花として贈るケースがほとんどでしょう。
もっとも、最近は家族葬などが増え、お供え花の受け取りを辞退しているケースもあるので、事前にご遺族様の御意向を伺うことや新聞などの訃報欄に案内メッセージがないか確認しましょう。
ご遺族様に負担をかけないよう、不快な思いをさせないためにも、ご遺族様の気持ちを汲み取り、式場に贈りたい場合には式場に問い合わせるなどして、ご遺族と葬儀会社が決めたマナーに従って対応するのがベストです。
■お手配のタイミング
では、いざ贈るという場合には、どのタイミングで手配すればいいのでしょうか。
枕花は式前日までに届くようにしなくてはなりません。
亡くなったと知ってすぐかのタイミングか、もしくは、葬儀を行うまでに少し日数がある場合には比較的贈りやすいです。
一番選ばれている、供花(弔花)は葬儀の日時に合わせて、式場へと贈ります。
通夜と告別式を行う場合は通夜当日の開催時間に余裕を持って間に合うように、1日葬であれば、その開催日時に間に合うように手配しなくてはなりません。
お花を届けて良い時間が決まっているため、ギリギリに依頼すると間に合わないことがあるので注意してください。
訃報を知ったのが遅い場合や供花の手配が間に合わなそうなら、後飾りを送りましょう。
葬儀後、なるべく早いタイミングがおすすめですが、訃報を知ったのが遅い場合には知ってからで問題ありません。
■価格帯
では、どのくらいの予算で手配すれば良いのでしょうか。
亡くなられた方やご遺族様との関係性にもよりますが、一般的な相場をご紹介しておきます。
枕花は5,000円~15,000円、供花(弔花)は15,000円~20,000円ですが、斎場や遺族で同じ業者の同じ大きさのスタンド花などを指定していることもありますので、その場合はそれに合わせます。
後飾りは5,000~1万円程度です。
なお、献花は基本的に斎場や教会で用意する場合やスタンド花などから抜いて供えるため、費用負担はありません。
もし、ご友人らで用意するのであれば、1万円程度の花束を用意しましょう。
■どのような種類のお花を贈るべきか
贈るお花の種類にもさまざまあるため、どのような種類のお花を贈るかも確認しておきましょう。
枕花はご遺体の枕元に飾りやすい、アレンジメントフラワーがおすすめです。
供花(弔花)の主流は祭壇の左右や式場に並べられるスタンド生花が一般的です。
後飾りはご自宅に飾るのが基本となりますので、ご自宅に飾りやすいアレンジメントフラワーやより日持ちがする鉢植えの胡蝶蘭が定番になっています。
なお、ご遺族様の意向や葬儀会社・地域風習の決まりでお花の形式や色味が決まっていていることもあり、色やスタイルを贈り主の都合や好みで贈れない場合も少なくありません。
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突然の訃報に際し、短期間で手配する必要があるお花を贈る際は、まずはお問い合わせください。
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